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じたばたするもの / 大阿久佳乃

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サウダージ・ブックス 2023年3月21日 発行 四六判変形 / 176頁 アメリカ文学は、じたばたしているものが多いと思う。私をもっとも引き寄せた要素はそれだ。 (中略) 私の好きな小説の主人公に共通しているのは欺瞞やごまかし、半端な妥協に溢れているにもかかわらず平気な顔をして回り続ける世界への苛立ちを持っていることだ。苛立つのはそれが変わるのをどこかであきらめきれていないからだ。そしてこの間違った回り方をしている世界に馴染むまいとし、じたばたする。 「はじめに」p.8より 文筆家 大阿久佳乃さんによる、エッセイ集。 アメリカ文学をはじめとした、海外文学にまつわる18篇が収められています。 作品への言及にとどまらず、そこを起点として、自分自身のこころや生について顧み、思索を深めてゆく一冊です。 ゆたかな読む力と、書く力に、ひたすら圧倒されることと思います。 著者にとって、小説や詩を読むことは、娯楽ではなく、生存のための手段でした。 わたしたちにとっても、この、著者のたゆまぬ、真剣なまなざしを受けとることは、生を耕す方法のひとつになり得るのではないでしょうか。 目次 はじめに 情けない人々——ソール・ベロー『この日をつかめ』 鮮やかな乾き——スタインベック『赤い小馬』 私たちの引っ越し——リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』 帰る場所を求めて——セアドー・レトキーの詩 ホールデン・コールフィールドに捧ぐ——J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 最近読んだものの周りうろうろしつつ東京に一人暮らししてる友人に向けて——マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』 他人という「気」——ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』 離れる——パヴェ―ゼ『月と篝火』 鏡——カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』 まだ消えていない炎のこと——カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』 一人の中の多数の人間——マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』 「もの」そのものへ——W・C・ウィリアムズの詩 ぶらつく詩人——フランク・オハラの詩 孤独と優しさ——エリザベス・ビショップの詩 それがこれです——ガートルード・スタインの「自伝」 根を求める——金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』 (私たちの)願いのこと——トニ・モリスン『青い眼がほしい』 親愛なる私(たち)へ——アドリエンヌ・リッチの詩 おわりに

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