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夢にも思わなかった / 佐野豊

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発行 / 七月堂 2023年5月26日 発行 四六判 / 104頁 迷うことをする。 誰かといっしょに。 私といっしょに。 たとえ今日も答えにたどり着かなかったとしても、そんな日々が、いつしか帰る場所になっていく。 本作をお読みいただき、秋山花さんに描き下ろしていただいた絵を装画として使用しました。 栞文は、佐野さんが初期の頃より通われていた「詩の教室」主催の松下育男さんです。 ぜひたくさんの方にお手にとってご覧いただきたい一冊となりました。 どうぞよろしくお願いいたします。 「この『夢にも思わなかった』という詩集を読んで、いきている切なさも、迷いながらの毎日もいいんだと、詩のことばっていいなと誰かに思ってもらえたら幸いです。詩のすきな方だけでなく、本がすきな方、こころのことに関心のある方にも届いてくれたらいいなと思います。——著者」 「この詩集はいちどきに読み通す必要はありません。一つの詩を読んでは、しばらくその詩にもたれかかっていてください。——松下育男」 (七月堂のサイト、帯文より) 思いがけない 通路で なみだがでるように かたわらから ことば みんなこっちを向いていた 豆苗が ちいさな窓から漏れる 僅かなひかりにむかって まるで みみをかたむけて いるみたい 妻が可愛いと言った かたむきは ぼくを助けている 頼りない筏で 漕ぎ出す ほそい なみだの運河 みみを かたむけていたら まるごと になっていた オールを 漕ぎながら夢中 ふたりの掛け声を 響かせて このことばにたいする きもちを ずっと握りしめていられるのなら このことばにたいする きもちを ずっと握りしめて… ——助言 / p84-87より [目次] 暖のとりかた 朝 アパートを出たら こえのほし だらんと妻が 蓋 性 いっこのリンゴ てなぐさみの詩 つくしんぼう ふたしか 日常シャッフル 二俣川 折鶴 古本日記 知らない町 ことばの使い方 ただなか I never dreamed 助言 CALL ME アーリー 日めくり

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