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ババヤガの夜 / 王谷晶

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発行 / 河出書房新社 2023年5月20日 初版発行 A6判 / 208頁 お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う——。暴力を唯一の趣味とする新道依子は、腕を買われ暴力団会長の一人娘を護衛することに。拳の咆哮轟くシスターハードボイルド! 日本人作家初! 世界最高峰のミステリー文学賞 ダガー賞受賞作 2025 翻訳部門 訳:サム・ベット (帯文および河出書房新社のサイトより) 「私のお母様は桃の節句に桜餅を作ってくれたのよ。和菓子は洋菓子よりも作るのが難しいんだから。私も女の子を産んだら桜餅を作るわ。でもまずは男の子を産まないと。あなたのお母様は? 何を作って食べさせたら、そんな熊みたいに野蛮に大きく育つのかしら」 「知りません。親の顔、見たことないんで」 ——ババヤガの夜 / p54より 「……無理とか無理じゃないとか、そんなこと関係ないの。行かなきゃいけないのよ」 「電話一本すれば済むよ。今日は休みますって」 「休んでどうするの。私は他にやらなきゃいけないことなんて、ない」 もう一度、盛大に洟をかんでから尚子が言う。眼が真っ赤で、鼻も真っ赤で、つんと澄ましたご令嬢とはとても思えないご面相だ。 「……どっか行きたいとこあるなら、連れてってやるけど」 ——ババヤガの夜 / p82より 現実にこれだけ暴力が溢れている時代(そうでない時代はひとつも無いけれど)に、フィクションの暴力を書くのがどういうことなのかずっと考えている。暴力を書くのは気持ちいい。読むのも気持ちいい。みんな気持ちいいからやってる。せめてそこに快感を感じているという自覚と後ろめたさは持つべきだなと思っている。たぶん自分はこれからもがんがん暴力を書いていくけれど、楽しいな、と後ろめたいな、を忘れないようにしたい。 ——文庫版あとがき / p203より [目次] ババヤガの夜 解説 クラッシュ&フリーダム(深町秋生) 文庫版あとがき

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