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石としてある 第2号

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発行 / 本屋メガホン 2025年5月11日 初版第1刷発行 新書判 / 128頁 「自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、意味も定義も説明も証明も求められず、河原にある石のようにただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所をひらく」ことをコンセプトとした文芸誌「石としてある」の第2号です。今回は合計8名の方にエッセイや小説などを寄稿いただきました。 「自分だけの語りを安心して置いておける場所」をつくるために制作を始めた本誌ですが、SNSというプラットフォームのあり方に違和感と危機感を覚えざるを得ないような状況においては、あるいは情報の真偽よりも相互評価や承認の快楽を重視されてしまうような社会においては、その重要性を良い意味でも悪い意味でも痛感させられます。本誌が、まだ見ぬ誰かの声や形や表現や詩の一文字目を書き付けるための罫線やキャンバスとしてあれたら嬉しいです。 (本屋メガホンのInstagram投稿より) 善し悪しの尺度があります。勿論ものづくりや美術の世界でもそれがあります。それが物差しになって使われるとき、評価になっていたり数字になっていたりお金になっていたりします。わかりやすいものです。「見る—見られる」の構造にもこの物差しがついて回っているのではないかと思います。私はこの物差しがずっと嫌だな~ってなんとなく思っていたんだと思います。美術に限らず、生活の中で勝手に他者の物差しで自分を測られていい気持ちにはなりません。物差しを使う方も使われる方も疲れるからです。 ——私たちは傷を愛せるか / p12より 編み物をしながら考えることが多くなった。そして手を動かすより、本を読むことが多くなった。ここ数年社会に対しておかしいなと思うことに対する声のあげ方の練習をはじめた。ここまでくるためになんとなく不満はあったもののそれがなぜ嫌なのか、言語化できずに声をあげてこなかった私が社会構造の歪み、歴史を学ぶこと、人権について、本や現代美術、知人を通して学び続けてようやく「声をあげたい」と思えるようになった。 ——編み物と(いう)抵抗 / p56より そもそも文芸誌をつくることにしたのは、他者からの一方的なまなざしから距離を置いて、カテゴリーにも大きなストーリーにも回収されない、自分だけの語りを安心して置いておける場所をつくりたいと考えたからだ。それは、元の文脈から切り離されて一方的な解釈を押し付けられたり、わかりやすいストーリーと勝手に結びつけられて消費されたりしやすい、SNSというプラットフォームのあり方に対する一つの抵抗の姿勢でもある。世界や社会を十分には信用できなくなる中で、自分だけの語りを安心して置いておける場所がひらかれた形でものとして「ある」(これは必ずしも紙の本という物体としてあるということのみを意味しない)ということに、私は信頼を託したいと思った。 ——編集後記 / p127より [目次] 私たちは傷を愛せるか(valo) 海(奥 誠之/佐藤 熊弥/成定 由香沙) 花咲ける日々を生きる限り(タガヤ エノ) 編み物と(いう)抵抗(宮田 明日鹿) Vegan artivism (art+activism)(Chiharu) ビスケットと存続|Biscuits and Persistence(渚 | Nagisa) アロマンティック/アセクシュアルである  パートナーとの話(背骨) The Art of Throwing a Stone –石を投げる技術–(uhi) 風の便りをあつめて 編集後記

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