@2019 YUMIKO KIKUCHI
A6判(105mm×148mm) / 32頁+空色の紙
「わたしは世界にやさしくしたい、そして世界にもわたしにやさしくしてほしい」
——空色の紙 裏面より
思い出と、記憶と、忘却。忘却のあとに残るもの、思い出すということ、敵対と、親密さ——それらについての、切実な思索。
ここに綴られているのは、ある二つの事件(ことに、ふたつ目は政治的な出来事とのこと)をもとに書かれた文章だといいます。
詩としても、エッセイとしても、手紙としても受け取れるこれらの文章は、著者・きくちゆみこさん自身を色濃く反映した、彼女にしか書けない特別なものです。
彼女の自由な心を体現しているような製本も、愉しく、魅力的です。
著者自身、本書のなかで語っているとおり、祈りのそのもののような一冊です。