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著者 / 川成灯・谷浦マサヒロ
2026年5月4日 発行
B6変 / 114頁
わたしたち、どんな大人になっていく? 書くことの出発点はいつも、考えることからだった。悩み続けるのをやめられない20代後半のふたりが、30代を恐れず踊るように生きるために見回したこれまでとこれからについてを綴ったエッセイ集。 これは未来を生きるための作戦会議。
(著者のホームページより)
川成はせっかちを直したい、もしくはせっかちでもいいと思いたいと言っていた。ならば、せっかちの反対の行為をしてみようと思った。
頭の中に浮かんだ行為は目的地を決めない散歩と、目的を決めないエッセイを書くことだった。思い立ったら扉を開けてみる。乗り物にはいっさい乗らずに、自分の足だけで行くことにした。
——せっかち / p26より
「うん。自分のために書くよ。自分が書いてきたものを守るために」
「それもそうやし、それができるのも、自分を変えようとするのも、自分しかおらへんねんで」
すみれさんはひとつひとつの言葉を僕の心臓部を目がけて丁寧に置いていった。自分が悪いということを自覚しておきながら、どこが悪いのか曖昧なまま、その曖昧さに甘えていた。すみれさんの言葉はその未熟さに明確に印をつけた。僕はもう変わらなければならない。
——自分しかおらへんねんで / p62より
時間が解決することばかりがわたしたちを苦しめ、そしていつまでも考えさせてくれる。30歳ってなんだろう。わたしってもう大人なのかどうなのか、どんな大人になりたいのか、いつだって吸って吐く息に0.0001mg含まれたこの問いも、いつかは日々に馴染んでいくのでしょう。その時までわたしは何度でも作戦をたてて、挫折と望みを繰り返しながらこの問いを愛し続ける。誰かと紙の上に文字を並べて語り合うという作戦が成功したことをここに記し、次の作戦会議へと向かいます。(川成灯)
——あとがき / p112より
[目次]
はじめに(谷浦マサヒロ)
タイムカプセル(谷浦マサヒロ)
レモン絞るやつみたい(川成灯)
スターライト(川成灯)
せっかち(谷浦マサヒロ)
ゴーゴー魚釣り(川成灯)
言葉は孤独で自由で(谷浦マサヒロ)
じぶんをのこす(川成灯)
声(谷浦マサヒロ)
closer to you(川成灯)
自分しかおらへんねんで(谷浦マサヒロ)
衛生(川成灯)
スペシャル対談☆おとな100(川成灯×谷浦マサヒロ)
君が無駄なんてことは絶対にないよ(谷浦マサヒロ)
やさしい人(谷浦マサヒロ)
輪郭(川成灯)
あとがき(川成灯)