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AはアセクシュアルのA / 川野芽生

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発行 / リトルモア 2025年10月29日 初版第1刷発行 四六判 / 280頁 この世はあまりに「恋愛中心」に回りすぎでは? 人と人との関係性のあり方は、ひとつひとつすべて違うのに。 小説家、歌人、文学研究者として活躍してきた著者がアロマンティック(無恋愛)/アセクシュアル(無性愛)として生きてきた経験から考え抜き、怒りと祈りを込めて綴ったエッセイ。 「恋愛に興味がない」と言っても、周りは無理解だった。 「そんなはずはない」「まだ出会ってないだけ」「恋愛をすれば人生が変わる」。 心ない言葉を投げかけられ、恋愛の話を共通の話題であるかのように振られた。 ある時、「アセクシュアル」という言葉に出会い……。 社会の規範や同調圧力、「当たり前」を押しつけられて、 自由に生きられない、とモヤモヤしている人へ。一人ではない。一人でもいい。「変えたい」と思ってもいい。 ここにある言葉がきっとあなたの助けになる。 大反響のウェブ連載「A is for Asexual」に、大量の書き下ろしを加え、待望の書籍化!日本では前代未聞のアロマンティック/アセクシュアルの当事者によるエッセイ群。 恋愛は誰でもする自然なもの? 恋愛をする人だけが幸福なの? 友情より恋愛が「上」なのはなぜ? 圧倒的な思考力と筆力で、この社会に問う。 「みんなそうだから」と当たり前のように恋愛をしてきた人の価値観を揺さぶり、大切な気づきをもたらす。 いま必読の書。 (リトルモアのサイトより) 「誰のことも愛さないような人間『なんか』じゃない」「アセクシュアルだって『ちゃんと』誰かを愛せる」などとは言わない。それは、「愛」にコミットしない人を排除し、見下す言葉だからだ。「恋愛」や「性愛」に排除されてきたのに、そんなことはしたくない。 ——introduction / p7より 一番理解するのが難しく、そして衝撃だったこと、それは、「恋愛関係にあれば、性的な関係を持つのが当然である」という認識をかなりの人が持っていたことだ。 これは、「それは当然でしょ」と思う人と、「えっ、何それ!」という人で結構分かれるんじゃないかと思う。 そんなの、言ってもらわないとわからないよ!と、私は思う。「好きです、付き合ってください」にそんな条項が含まれてるなんて聞いてない。交際開始前に明確に言語化して確認を取ってほしい。 ——恋愛関係とは何か<1> / p77より 恋愛をしたことはないのだけど、「恋をしたことがないんだよね?」という言い方をされると、実はちょっと正確ではないなと思って、迷う。 というのは、私は「恋愛」という言葉と「恋」という言葉を使い分けているからであり、というか、正確に言うと、その使い分けを今より重視していたときがあり、その時に「恋」と呼んでいた感情がその当時はあって、現在の自分の用語法ではそれはもう「恋」とは呼んでいないけれど、その当時においては「恋」であったことを否定したいわけでも別にないからで、このあたり、半分くらいは「恋」や「恋愛」の話というより、言葉に対する自分のこだわりの話になってくるような気がする。 私の言語感覚では、「恋愛」は制度で、「恋」は感情である。 ——恋と恋愛と好きと友情と / p192より [目次] わたしはここにいる introduction 第一部 〈恋愛〉のある世界に生まれてしまった  他愛もない、天気の話  「あなたはまだわかっていないだけ」  ラブストーリーはつまらない  結婚は生活の面白くない部分  「愛についての面談」  「デートのつもりだったのに」  私の「好き」が伝わらない  恋愛関係とは何か<1>  恋愛関係とは何か<2>  誰よりも、恋愛のことを考える  付き合おうかと思った人のこと  この異世界で 第二部 アロマンティック/アセクシュアルとは何だろう  「アセクシュアル」との出会い  名乗ることについて  「多分ヘテロ以外」  「レズビアンかもしれない」  「ほんとう」のアセクシュアル、とは  性嫌悪について  アロマンティック/アセクシュアルは差別されているか?  婚姻制度について  義務と幸福  あらためてセクシュアリティとは何かを考える  数の論理とマイノリティ  アロマンティック/アセクシュアルとメンタルヘルス  ASDでもある私のこと 第三部 私を生きる、アセクシュアルを生きる  私がフェミニストになったわけ  恋と恋愛と好きと友情と  ロマンティックとは何か  孤独について  家族について  友達について  群れについて  最愛のひと  愛について おわりに 番外編 「愛さない」ことが罪なのか——『ゲゲゲの謎』論 「愛さない」者は怪物なのか——『ジョジョ・ラビット』論 アセクシュアルを知るためのブックガイド

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