編著 / 皆本夏樹+gasi editorial
発行 / タバブックス
2023年12月27日 初版発行
B6変 / 60頁
書店やアート・音楽空間などを「セーファースペース」にしようとする動きが増え、そうした場が注目されています。
ジェンダー、セクシュアリティ、障害の有無、人種、国籍、階級、年齢、能力などに基づく差別や抑圧、ハラスメントや暴力をできるだけゼロに近づけ、さまざまな属性を持つ人がお互いを尊重し合える空間をつくる試みを紹介。
あらゆる空間をより安全にしていくための一冊です。
(タバブックスのサイトより)
これは、セーファースペースを作ろうという挑戦のほんの一例に過ぎないし、「正解」でも「ゴール」でもない。
先述したように、セーファースペースは、差別や暴力を最小化する空間を作る、あるいは作り続けていく、「終わりのないプロセス」である。だからこそ、誰だって、いつでも、どこでも、空間をセーファーにしていくことができるはずだ。
——セーファースペースとは / p7より
文字通り「誰もが安心していられる場所」を目指すわけですが、そのためには「誰も排除しない」という方向性で思考 / 試行する必要があると考えています。反差別・反ヘイトの実践は「わかりやすい差別=悪意のある差別」をする者を排除することで達成可能であるように考えられがちですが、差別の多くは無自覚になされるものであり、かつ「ひとりにひとつの属性」とは限らない以上、そのやり方ではむしろ逆効果になってしまいます。つまり属性と行為を結びつけないこと=行為のみを批判することが必要です。反差別の実践が別種の差別=排除を生まないようにすること、これがセーファースペースを目指すにあたって最も難しいことだと思います。
——セーファースペースをつくる(本屋lighthouse)
/ p20より
……世界中のマイノリティや差別を受けている人たちの闘いは共通だと思う。家父長制、資本主義、白人至上主義が問題だから、みんな同じ目的に向かって闘うべきっていうことをこのスペースはわかっていて、そこがいいなと思った。
——コラム3 セーファースペースでのパレスチナ連帯イベント / p51より
[目次]
セーファースペースとは(堅田香緒里)
集合的なスナップとセイファー・スペース(清水晶子)
コラム1 セーファースペースステッカーアクション
セーファースペースをつくる
本屋lighthouse
本屋メガホン
ケルベロス・セオリー
本と喫茶 サッフォー
集まるクィアの会
Chosen Family Shobara
NAMNAMスペース
コラム2 「読む」から始めるセーファースペース
コラム3 セーファースペースでのパレスチナ連帯イベント
クラブカルチャーとセーファースペース
WAIFU@SUPER DOMMUNE #4 イベントレポート