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虫の時間

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著者 / こだま・いりえ 発行 / 秋月圓 2026年3月20日 第一刷発行 四六変 / 192頁 作家と元書店主が打ち明ける、他人には言えない困り事——。 エッセイスト・作家の「こだま」さんと、神保町にて間借りで本屋を営んでいた「いりえ」さんによる一年半の往復書簡。一度しか会ったことのない「こだまといりえ」は、いつの間にか友人にも話さないような悩みを明かす。 虫の話から始まり、お風呂に入れない、洗濯物をしまえない、メールが溜まる、優先順位がつけられない、先延ばし癖や脳内多動……。「自分だけ変かもしれない」と迷いながら自分自身に近づいていく、22通の手紙。 (秋月園のInstagram投稿より) 自分の思考と他者とのズレ、分かり合えなさを冷静に分析できているのはすごいことだと思います。なかなかできません。そこに至るまでにたいへんな葛藤があったことでしょう。自分にはこういうところがある、と理解しているだけで充分ではないかと思っています。その場でどんなに取り乱してもちゃんと帰ってこられる。 分かり合えないという体験が自分の中にある考えや言葉を育てていく。 ——東京に行けない / p36より あともう一つ、誰かが亡くなったとか命にかかわるような話をすると、なぜか口角が上がってしまう症状もあります。言うまでもないことですが喜んでいるわけでも面白がっているわけでもなく、それなのにどんどん頬がゆるんできて、悲痛な表情をしなければと焦るほど笑顔になっていきます。不謹慎すぎる。 ——三脈護身法——死ぬかもしれない / p85より 「自分のことを知れば知るほど、恐怖から自由になる」この宇多田ヒカルさんの言葉、本当にその通りだと思いました。どうしてこんなことになってるのかわからないから不安になる。いりえさんはそれを意識してひとつずつ強くなっていっている。私も不安なままにしてきたさまざまなことと向き合いたい。 ——家の中から怖い場所を減らしたい / p144より [目次] はじめに——いりえ 著者紹介 Ⅰ
 (い)シバンムシが流れ星のように落ちてくる部屋
 (こ)こっちの道を選んでよかった
 (い)セミブローチ.jpg
 (こ)東京に行けない
 (い)섭섭해서 또 싸우고(ソプソッペソ ト サウゴ)
 (こ)さて、虫の時間です
 (い)きっと言わない方がいいこと
 (こ)雪積もっていますか?
 (い)家の中なのに肌をさらして歩けません

 Ⅱ
 (こ)浴室に行くことができません
 (い)三脈護身法——死ぬかもしれない
 (こ)「『鼻くそ』の疑問に耳鼻科医がお答えします」
 (い)数年前の自分だったらやっていなかった
 (こ)さて、新居です
 (い)奇襲は未遂に終わりました
 (こ)「このメールは怖くありません」
 (い)穴あきパンツ.jpg
 (こ)家の中から怖い場所を減らしたい

 Ⅲ
 (い)手探りで自分自身に近づいていく
 (こ)さすがにもう開けないとまずい
 (い)二度と剥がれないシールじゃないんだし
 (こ)完全に春じゃん おわりに——こだま

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