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かみあわないノーマ / アン・カーソン

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訳者 / 小磯洋光 発行 / thoasa 2026年1月10日 初版1000部発行 128mm×210mm / 250頁 カナダ出身のアン・カーソンは、世界中で様々な文学賞を受賞し、国際的に高く評価され、現代の英語圏で最高の詩人の一人とみなされており、近年はノーベル文学賞受賞が期待されています。 2024年に刊行された本作『かみあわないノーマ』は、全米批評家協会賞(2024年度)を受賞しました。 本書に収録されている25篇の作品は、ジョセフ・コンラッド、グアンタナモ、フローベール、雪、貧困、ロジェ類語辞典、土曜の夜といった実に様々なものがテーマです。散文詩、定型詩、会話詩、レクチャーパフォーマンスなどの形式で、自由自在に描かれています。 また、本書には、著者自身が手掛けたドローイングにテクストを組み合わせたアートワークが収録されていることも特徴のひとつです。 (thoasaのサイトより) まだみんなが眠っている明け方、彼女は湖へ歩きながら、聴いているのはバッハ、クラヴィコードの最初の練習曲という、彼女がいつか自分の葬儀で演奏してもらおうとしている曲で、初めて耳にしたときからそう計画をしている——そのことが頭に浮かんで、涙ぐむ。その湖は風と潮に打たれ(広い湖だ)、ふだん通りの様子だけれど、満ちているのか引いているのか、彼女にはまったくわからない。 ——1=1 / p9より 金曜日の残りの時間は、宇宙のそこかしこで行われているさまざまな繕いに目を向けていました。私は穏やかな気持ちになり、希望で胸がいっぱいでした。そして夜の十二時ごろ、ふっと気分が変わりました。理由はわかりません。真夜中でしたが、それ以上に暗くなっていました。 ——スカイライティング史講義 / p98より かみあわない夜、かみあわない都市、かみあわない映画。かみあわない救急車がサイレンをけたたましく鳴らして通り過ぎながら、かみあわないノーマ・デズモンドのかみあわない自問自答をかき消す、これ以上にかみあわないことがあるものか——この人は私と同い年なのか、この溶けかけた顎をした落ちぶれは、私はスイッチを消し、スープを飲んで小説を読む。思考が滴っては消えていく。 ——かみあわないノーマ / p241より [目次] 1=1 ジョゼフ・コンラッドとの夕べ クライヴの歌 親愛なるクリトン エディ フローベール再び 行く末、連邦裁判所、月 気晴らし スカイライティング史講義 かすかなざわめき メヒコ! なんて素敵な夜だろう ホメロスとジョン・アシュベリーについてのショートトーク 貧困REMIX(セスティーナ) 大人になってからの土曜の夜 雪 訪問者たち 脅し パート1:我らは骨を突きつける 脅し パート2:旅人のためのアスピリン 脅し パート3:ヘルダーリンによる泳ぎ 「まだ始まったばかりだよ」 あなたの好きなところはね 全体性をどう語ろうか トートナウベルク かみあわないノーマ 訳者あとがき

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