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著者 / 我妻俊樹・平岡直子
発行 / 書肆侃侃房
2023年11月13日 第1刷発行
四六判 / 224頁
「最初の一首」をどうつくるか、スランプののりこえ方、いい批評とは何か、「人生派」と「言葉派」、作中主体とは?
対談に耳を傾けながら短歌の作り方/読み方がよくわかる
ストレンジャー(よそ者)のための短歌入門書
「難しいのは、自分の短歌を物足りなく感じはじめたときだ。なにを、どう書くべきなのか。自分の文体とはなんなのか。ヒントとして、脳をこじあけて強制的にまぶしい光を浴びせてくるような言葉がこの本のなかにひとかけらでもあればいいと思う(平岡直子)」
「他の入門書を読んでなんだかしっくりこなかったり、短歌で道に迷ってしまったと感じている人がこの本を読んで、なにかしら励まされるところがあったとしたらとてもうれしい(我妻俊樹)」
(帯文より)
短歌とはいったいなんだろう?短歌は定型という「約束事」によって存在することになっているだけの、実体のないまぼろしだ。定型とは言葉を抑圧する仕組みである一方で、どんな言葉にも居場所をあたえる大義名分でもある。短歌には、何を言ってもいい。
——はじめに / p3より
作品はメッセージをベースになりたっているものではあるからね。つまり何か言語的なものを使って、意思とか情報を伝える社会的ないとなみがベースにあるものだと思うので、作品から作者のメッセージを受け取るのはそれはそれで合ってるというか、読者としては素直な態度だといえる。でも、批評はそこからすこしひねくれなきゃいけないわけだよね。
——第2部 よむ / p86より
短歌とのまじわりはほんとうに人それぞれで、その人なりの信仰のようなものがあらわれると思うのだが、この本で語られているのは私と平岡さんそれぞれの信仰にもとづく短歌の話であり、読み返してみると二人のあいだで意見の食い違っているところも少なくない。ただジャンルの内と外をきめる境界線に敏感で、ときにそのラインをまたぎながら短歌について話しつづけたい、という欲望は共通していたかもしれない。正式にかまえられた門以外のあらゆる場所に短歌への入口を見出そうとするところが似ていて、本書の中ではそういう話をたくさんしていると思う。
——おわりに / p217より
[目次]
はじめに(平岡直子)
第1部 つくる
第2部 よむ
第3部 ふたたび、つくる
おわりに(我妻俊樹)
著者作品二十首
コラム
かわむきき と かなしい のか(我妻俊樹)
パーソナルスペース(平岡直子)
曖昧さとシンメトリー(我妻俊樹)
雨戸と瞼(平岡直子)
本歌取りについて(我妻俊樹)
日の字(平岡直子)
韻律起承転結説(我妻俊樹)
心の底で(平岡直子)