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宇宙人の部屋 / 小指

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ROADSIDERS 2023年11月25日 初版発行 A6判(105mm×148mm) / 320頁 ふと手にとったアルコール依存症の本のページに、「私は自分自身を助けることがどのように彼を助けるのか知りたい」と書かれてあった。私も知りたい。とても知りたい。そして、私が自分自身を助けることで周りの世界がどう変わるかが知りたい。知りたくてたまらないから、今こうして書いている。 ——私のこと / p98より Kが内向的な宇宙人だったら、お父さんは外交派の宇宙人という感じだろうか。性格は正反対だが、常識や世の中の規範を一切無視して生きている所はとても似ていた。Kの音楽にも理解があり、生きているKには一切期待をかけず当然のように死後評価されることを前提に話している姿を見て、「なんてスケールがでかい親なのだろう」と私は感心したりしていた。 ——Kの平屋物語 / p100より 「飲酒はおれにおって完全なただの逃避だった。今まで酒を飲んで素直になれたつもりだったけど、あんなのは感情なんかじゃない、いらない排泄物だったよ。酒を飲んでるとき、絶対言わない方がいいようなことばかり人に言っちゃってた。あとね、売れたい、モテたい、楽したい、じゃなくて『幸せ』になりたいって最近やっと気付いたの。時間がかかったよ」 ——精神保健福祉士 / p261より わたしが恋したひと、一緒に起きて寝て人生を共にしてきたふたりは宇宙人だった。空の上にある無限の暗闇ではなくて、酒瓶の底にある淀んだ宇宙の住人だった。 素面だと道端の老犬のように静かに優しいのに、一滴のアルコールで彼らは制御不能な獣に変身した。 そして20代のほとんどを獣の世話に明け暮れたわたしも、酒に依存する人間に依存しながら、状況を好転させるどころか彼らの人生をよけい悪化させているだけなことに、ある日気づいてしまった。 アーティスト“小指”がいま初めて綴る、傷だらけの日々の記録。生きることに不器用な、3つの魂がひとかたまりになって坂を転げ落ちていく先に底はあるだろうか。明るい陽の差す出口は見えるだろうか。 自分たちとアルコール依存症の17年間と、私の共依存と回復の記録。 (ホームページより転記) [目次] 全国のアル中に苦しまされてる皆様へ Kのこと Aのこと 私のこと Kの平屋物語 回想 どうにもできないこと 自助グループへ行ってみた イネイブリング A、自助グループへ 脱落 家族会 記憶の中の部屋 白髪の天使 宇宙人の仕事 路上生活者の深田さん 大怪我 後日談 精神保健福祉士 断酒病院 目指せ!楽園ネズミ化計画 スリップ 断酒ポイントカード 手紙 共依存と赦し あとがき

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