発行 / つちやりさ(つちや温水プール)
B6判 / 32頁
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お金をもらわないで活動しているあいだ、いちばん傷ついたのは、軽視されていると感じたときだった。たとえ小さくとも、経済をまわしていないと、まるでそこになかったかのようにされてしまう。いないことにされてしまう。
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会社員を辞めてつちや温水プールを始めた当初、わたしは「とにかくお金をもらわない」で活動していました。イベントを開くときのお菓子やお茶はバイト代から出して、作ったかるたも無料で配る。その理由は、簡単に言ってしまうと、お金で価値をはかるところから遠ざかりたいと思っていたからでした。
そのとき・2021年に感じたことをメモしながら、作りかけていたものがあったような気がする…と今年・2025年になって思い出し、パソコンの中から掘り出してみると最終更新日は2021年11月2日。当時書き留めていた部分はほとんど手を加えずに残し、そこにまえがきとあとがきを加えて、4年越しに完成させたzineです。
どうしてこんなにおかねではかるんだろう?わたしはおかねではかれない。はかられてたまるか!と思っていたとき(いまもですが!)の悲しみ・怒り・喜びがぎゅっとつまった一冊になっています。
これを完成させた2月ごろは、このzineはあまりわかってもらえないかもしれないな、とすこしこわいきもちがあって、手が届く範囲でしか販売していなかったのですが、読んでくれた方々から、作ってくれてありがとう、もっといろんなひとに読んでもらったほうがいいよ、などとあたたかいことばをかけていただき、それがわたしの背中を押してくれました。
おかねではかられたくないわたしへ、おなじきもちでいるあなたへ、届きますように!
(著者のInstagram投稿より)
絵は売らないんだ
そういうことを考えている時間があれば
僕は絵のことを考えていたい
ほしいって人がいたら
あげようと思う
いま家が絵でいっぱいなんだ
だからそれを渡してしまえば
また新しい絵が描けるでしょ
——本書p9より
まあこれはわたしの一意見に過ぎませんが、経済的に自立していないと自由が保障されない、というところにそもそもの問題があると目をつけることもできます。自立が問題なのではなくて、自立していないと生きていけないこの状況が問題であるということです。
——本書p20より
そもそも、わたしがやっていることが、お金を生み出すことなのかそうでないことなのかや、誰かから仕事や職だと言ってもらえるかどうかは、わたしにとってあまり重要なことではない。重要なのは、いまわたしがやっていること、力を注いでいることが、わたしにとって大事なことであるということ。
——本書p32より