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発行 / 大和書房
2025年6月30日 第1刷発行
四六判 / 240頁
「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」
ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ。
世界の奥行きを確かめる。
(大和書房のサイトより)
小学校で哲学の授業をする。
アイスブレイクで、小学生に「生まれ変わったら何になりたい?」と聞いたら「めかぶ」と言われる。
——やっぱりハリーポッタリ / p15より
世界に根差しながら、世界をよく見ること、それはいかにして可能なのか。
この問いがわたしにべったりと張り付いて、離れない。
哲学をすることは、世界をよく見ることだと思っている。わたしたちにはものごとがよく見えていない。こんなもんかと思って生きている。こういうものだろうと見なして生活している。だからこそ、世界に対峙し、それがどんな姿をしているのか立ち止まり、丹念に眺めることを試みたいと思っている。
——見られずに見る / p106より
存在することは、いたたまれない。存在は、白々しい。誰もがみな存在はしている。だが、ただ存在するというのは努力がいる。何かに「なる」、何かを「する」ことは容易であるが、「ある」ことは難しい。それで、ただ存在するという運動を、ひとりではじめることにした。
——ただ存在するだけ運動 / p196より
[目次]
まえがき
1
やっぱりハリーポッタリ
わたしが飲むとこ見ててよ
タイツをはき忘れてすみませんでした
ばかものよとかうざいんだけど
シーサーには怖い顔をしていてほしい
箸、ごめんなさいね
夜に手紙を書くな
思ったより小さい
あたらしい犬を提案する
2
念入りな散歩
1月1日の日記
思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷
見られずに見る
試みる
3
さみしくてごめん
それ、宇宙では通用しないよ
iPadを叩き割れ
後ろの風景を置き去りにすれば見える
そうなのか これが そうなのか
身に覚えのない場合はご対応ください
なんだかさみしい気がするときに読む本
考えるための場
4
この本はもう読めない
枕辺の足
きみの足を洗ってあげる
穴だらけの幸福
ただ存在するだけ運動
徹夜のための徹夜
ないがある
今は、知っている
ただ、考えたい
あとがき