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企画・編集 / ayano
発行 / FROM THE HELL MAGAZINE
2025年6月7日 初版第1刷発行
B6判 / 220頁
ノンバイナリーの実存を強く示し、存在を祝福するためのZINE『こんばんはノンバイナリーです』(…)
公募で集まった、ノンバイナリーや、ノンバイナリーかもしれない/ではないけれど近いアイデンティティを持つ者、ノンバイナリーと共に生きる者達総勢79名の寄稿を纏めた大ボリュームZINEです。
(FROM THE HELL MAGAZINEのInstagram投稿より)
「こんばんはノンバイナリーです」
ある日BlueSkyのタイムラインをそんな言葉が埋め尽くした。2025年1月、アメリカでトランプが大統領就任演説で「性別は男女だけ」と発言したことを受けてだった。
ノンバイナリーはここにいる。今、確かに、政府や公権力に認知されなくても、存在している。言うまでもないことなのに、当事者やそれに近しい人たちがそう声をあげ続けなきゃかき消される日々。それはトランプの件に限らず私たちの日常だった。
わざわざ「いるよ」と言わなくても当然のように存在を想定される日が来ますように。
その一歩を作るため、ノンバイナリーやそうかも知れない/近いアイデンティティを持つ者、実存するノンバイナリーと共に生きる者、総勢79名の声を一冊にしました。
——本書p3より
書きたいことはある。なのに言葉が出てこない。というか、見つからない。「ぼく」と書いても「わたし」と書いても、まるで他人の芝居をしているみたいだ。語尾だって困る。「だ・である」を使ったら男っぽく響いてしまいそうだし、でも「です・ます」は冗長すぎる。
書き言葉でくらい、自分でいたい。考えをそのまま表したい。文字に体はないんだから、できるはずだ。なのになぜ、書いた言葉に、ぼうっと性別が見えてしまうんだろうか。
——そしてクローゼットから謎の日差しが / p77より
あなたが何を言っても伝わらないようで、脳が焼ききれそうなほどもどかしく、息も吸い込めないほど苦しくなった時に、あなたに泣かないでほしい。あるいは、ともに泣くから、独りだと思わないでほしい。人のこころを酌む気持ちはどこから来るのだろう。今はまだ、わからないけれども。言葉は汲めども尽きぬ泉。この泉から、つぎはどんな言葉が汲み上げられるのか。
よかったら、いっしょに待ってみませんか。
——バターナイフ / p187より
[著者一覧]
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