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娘、実家にリーリーリーと叫ぶ

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著者 / あおきまみ・柏井優佳 発行 / 雨季とプール 2024年9月28日 初版第1刷 B6判 / 52頁 柏井さんとわたしの性格は、月と太陽くらい違う。でも同じ惑星。文章もどこか似ていて、やっぱり異なる。 あの時、「さみしい」という共通項がわたしたちを引き合わせた。けれど、孤独を埋めるための拠り所としてではない。あの胸の奥につっかえたどこにも向かえない気持ちを忘れないために一緒にいる。少しあやうい関係を持ち合わせているのかもしれない。 ——はじめに——雨季とプール / p4より 市内に住んでいるのは大きな変化におびえているから。地元に愛なんかない。便利かもしれないけれど、この街の雰囲気苦手だなと帰る度に思う。遠く離れたところに、帰りたい場があることにも憧れるのに、持っているものを手放す勇気がなくてここに留まっている。今が一番楽しいからいいという気持ちと、ずっとこのままなのだろうかという気持ちの間合いで日々生きている。 ——猫にご飯をあげられる距離 / p37より まみさんとわたしは、同じ神奈川に住んでいる。(…)長女で父と母と弟がいることも同じ。他にも、幼少期に引っ越しをしたことがないこと。食いしん坊なこと。疲れやすいこと。書きたい人なこと。そして、ひとりぼっちであること。パートナーがいてもいなくても、家族が遠くにいても近くにいても、お互いが信頼できる友人であっても、わたしたちは結局ひとりでさみしい。でも、二人ともそれぞれのさみしさを愛している。さみしさを愛しながら、周りの人も愛する方法を模索している。 ——おわりに / p45より [目次] はじめに——雨季とプール(あおきまみ) 最寄りの図書館と自由(柏井優佳) 家業は継がない。東京でやりたいこともない。(あおきまみ) 大きな月と川と自己開示(柏井優佳) 三十路を過ぎた娘のやるせない気持ち(あおきまみ) 猫にご飯をあげられる距離(柏井優佳) 父親が癌になった(あおきまみ) おわりに(柏井優佳) 解説『実家帰る?帰らない?』——編集 須賀紘也

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