暮らし03
百万年書房
2023年6月2日 初版発行
四六変型判 (120mm×188mm) / 224頁
「美人じゃない/魔法もない/バカな君が好きさ」というスピッツの歌詞に、随分と助けられてきた。ほめている感じがしないのに「好き」の純度が高い気がする。それにきっと、本当に好きなものや人のことは、簡単には説明できないって、ずっと思っている。
——忘れる練習 / p23より
ひとりで黙々と食べるチリコンカンと壁にうつる無音映画。ぼんやりと過ごしながらも、こういうさみしくて豊かな瞬間のことを一生忘れないような気がすると思っていた。自分の部屋に帰ったころには朝の四時で、シャワーを浴びて、小さな音で映画を流しながら寝ていた。
——愚かな / p74より
苦しかった二十代を振り返って、惨めでも情けなくても、自分の人生を誰かのせいにしたくないと思った。あのとき聡がかけてくれた言葉には、背中を押されたようだった。たぶん死ぬまで一生、お守りのように大事にしている。
——確かに恋だった / p190より
暮らしレーベル、第3弾。
『常識のない喫茶店』『書きたい生活』著者・僕のマリの、原点。秘めながら漏れ出す激情の奔流。
こんなにドキドキするエッセイ、他にない。
(百万年書房のサイトより)
[目次]
ひかりのうた
忘れる練習
何が
天使の背中
スリムなわたしのかわいい骨
花の墓標
リノちゃん
愚かな
祝福
ディズニーランドのホテルのロビーで
ファストフードに駆ける
豚ロースを隠す
わたしと(の)料理
素うどんとハーゲンダッツ
笛を落とす
吸収と放出(一)
占いなんかで
吸収と放出(二)
寿司とビール
吸収と放出(三)
春だった
吸収と放出(四)
確かに恋だった
白いレースのひらひらの
金星
加速し続ける
あとがき(私家版)
あとがき(書籍化にあたって)