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発行 / ayano・元気のないおさむ・孤伏澤つたゐ
2025年9月14日 発行
B6判 / 62頁
クィアという言葉を使っているのに、ごく一部の同質性の高い人達ばかりで集まっている。反差別を掲げながら、発言力が強い人たち中心の「界隈」が出来上がっていて、声を上げづらい。
…そんなクィア・フェミニズムの「界隈」に焦点を当て、問題意識を持つ3人(ayano、孤伏澤つたゐ、元気のないおさむ )が集まり、座談会を行いました。より良い界隈を求めて、それぞれの立場・視点から考えたZINEです。
(ayanoのInstagram投稿より)
結局商業的なフィールドを基盤にしているのかなと思います。書店イベントや商業出版という場で自分の意見や考え方を発信できる人の言ったことがそのまま正しくなっていく。
壇上に立つと、それだけ権威性を担保されて批判されにくくなってしまう。「この大きな場で話ができるひとの言うことだから信じられる」とみんなが安心しきってしまうような気がします。こういった状況下で、構造や発言の不均衡を指摘して批判しなければならなくなってしまうのは、権力構造的にすごく弱い立場に置かれている方が多いじゃないですか。
——批判や対話ができない関係性 / p17より
そういう場って必要ですよね。もちろん売上って大事だし赤字はなるべく減らしたいから有名な人に寄稿を頼むっていうのも悪くない手だとは思うんですが、それだけじゃないから。
これまで聞かれてこなかった人たちの声を聞くのが本じゃないですか。ずっと同じ人だけが喋ってても面白くない。いや面白さだけの問題じゃないけど、世界が閉ざされちゃいますよね、視野も狭まるし。
——オルタナティブな場所をつくる / p41より
バックラッシュがより激化し、クィアコミュニティにとってつらい時代が到来している。いまこそ連帯を——とつい叫びたくなるが、わたしたちにそんなことを叫ぶ権利があるのだろうか。叫んだとして、それに応えてくれる人はどれほどいるのだろうか。どうして応えてくれない人たちがいるのだろうか。特権を持つ立場のひとりとして、そういったことに考えを巡らせる必要があると思っている。
——付録:クィアコミュニティと既得権益 / p58より
[目次]
はじめに(孤伏澤つたゐ)
『周縁で考える クィア・フェミニズム界隈の話』によせて(孤伏澤つたゐ)
〈周縁で考える座談会〉
3人が認識する、クィアコミュニティの問題
一部の人たちによる「クィア」「フェミニズム」の占有
批判や対話ができない関係性
ZINEを作るということ
批判を受け入れられない
受け身のとれなさはどこから?
多様な人がいる社会だからこそ、対話が必要なのに
界隈への期待と諦め
オルタナティブな場所をつくる
書店と作り手の関係
お友達じゃないと参加できない?
より良い界隈を求めて
クィアコミュニティと既得権益(元気のないおさむ)
おわりに(ayano)