素粒社
2022年12月28日 初版第1刷発行
B6判 / 176頁
栞付き(感性プラス旋律の広がりを——山岸由佳『丈夫な紙』讃 / 石寒太 掲載)
*栞の画像は2枚目参照
——以下、本書所収の俳句より抜粋
雪の果肥りつづける魚の棲み
餡蜜掬ふフランス映画の鎖骨
梨を剝く女かすかな火の匂ひ
長き夜のスプーンに歌声を灯す
暗唱のくちびる灯り凍れる夜
枇杷を剝く男の指の甘え雨
三年後のくちなしの香をはじめから
山岸由佳さんの第一句集。
2015年から2022年までの、284句が収められています。
しずかに研ぎ澄まされた、美しい句集です。
想像することを差しだす句がおおく、この、たった一行を起点として、どこまでも遠くへゆくことができます。
凛として、ひとりでいるような佇まいが魅力的です。
目次
スピーカー
見えない硝子
ボクシングジム
歩行者天国
幻の羽子板
一輪草の夜
十一月の木
鳩のゆめ
手から手へ
あとがき