地下BOOKS
2023年8月 初版第1刷発行
A5判 / 82頁
テーマは前作と同様「パンク的な書物を通じてパンクを考える」ですが、同じ場所にとどまらず、もっと考えて突き詰めたいと思いました。前作ではパンク的価値観を武器にクソみたいな世界の「生き抜き方」を考えましたが、本書ではクソみたいな世界での「抗い方」を考え、その先にクソみたいな世界の「変え方」を見据えてみようと思いました。なぜなら、どう考えてもクソみたいな世界が日々ますますクソみたいになっているように思えたからです。
——本書p2より
自分の価値観の輪郭がボヤけるような読書を求めた結果、本当に自分がボヤけてしまいました。迷いと葛藤と変化の中でブレ続けました。
しかし、それはパンク的な態度でもあるのだと、思いたいです。迷いの中を生きる。複雑なことをわかりやすい言葉でまとめない。自分の考えに絶対的な正解などないことを自覚する。無知を自覚する。未知を恐れない。自分を疑い、考え続けて、新たな自分へと変革していく。
——本書p4より
2018年に刊行した『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』の続編です。
2019年〜2022年までのH.A.Bノ冊子(H.A.B)やPOPEYEWeb(マガジンハウス)での連載、KKV Neighborhoodへの寄稿に、書き下ろしを加えた全31編。
「ユニティ」「D.I.Y」「反差別」「NO WAR」「NO FUTURE」「REVOLUTION」など、考え方やライフスタイルとしてのパンクに通ずる良書を紹介することで、クソみたいな世界で抗い、生きづらい現代にツバを吐いて軽やかに生きるためのパンク的価値観を提示します。
[紹介している書籍]
チョンキンマンションのボスは知っている/小川さやか「国境なき医師団」を見に行く/いとうせいこう
壁の向こうの住人たち/A.R.ホックシールド
聖なるズー/濱野ちひろ
はずれ者が進化をつくる/稲垣栄洋
ドブロクをつくろう/前田俊彦
怠惰の美徳/梅崎春生
結婚の奴/能町みね子
説教したがる男たち/レベッカ・ソルニット
ヒロインズ/ケイト・ザンブレノ
何が私をこうさせたか/金子文子
フライデー・ブラック
/ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー
もうひとつの青春 同性愛者たち/井田真木子
ある奴隷少女に起こった出来事
/ハリエット・アン・ジェイコブズ
牛乳配達DIARY/INA
テヘランでロリータを読む/アーザル・ナフィーシー
生き延びるための思想/上野千鶴子
何でも見てやろう/小田実
ビリー・リンの永遠の一日/ベン・ファウンテン
ガザに地下鉄が走る日/岡真理
脇道にそれる/尹雄大
ベルリンうわの空ウンターグルンド/香山哲
現代思想入門/千葉雅也
急に具合が悪くなる/宮野真生子・磯野真穂
気流の鳴る音/真木悠介
むしろ、考える家事/山崎ナオコーラ
うしろめたさの人類学/松村圭一郎
人新世の「資本論」/斎藤幸平
ブルシット・ジョブ/デヴィッド・グレーバー
LONG WAY HOME/カナイフユキ
ナナメの夕暮れ/若林正恭
(地下BOOKSのサイトより)
[目次]
1.UNITY 「共に在ること」で抗う
2.D.I.Y 「自分自身」で抗う
3.ANTI RACISM 「知識」で抗う
4.NO WAR 「言葉」で抗う
5.NO FUTURE 「いまここ」で抗う
6. REVOLUTION 「世界を変える」で抗う