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完璧じゃない、あたしたち / 王谷晶

792円

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発行 / ポプラ社 2019年12月5日 第1刷発行 A6判 / 383頁 あらゆる書評がとりあげた話題の本が文庫化! 自分を呼ぶのに「私」も「あたし」もしっくりこない妙子が出会ったのは、一人称からフリーな夏実(「小桜妙子をどう呼べばいい」)。ほか、恋愛、友情、くされ縁……名前をつけるのは難しい、でもとても大切な、女同士の関係を描く23篇。読後に世界の景色が変わる1冊です。 「切ないほど痛快で、容赦なくきらめくシスターフッドの万華鏡。すべての性の人々に中を覗いてほしい。 ——ブレイディみかこさん」 (ポプラ社のサイトより) 実際問題、日常生活では小桜妙子はごく普通に一人称を使い、会話をしメールを書いたりしています。使っているのはさっきも申し上げたとおり、「わたし」です。でも、これが大変なんです。小桜妙子は小桜妙子を「わたし」と呼ぶのに納得していない。でもそう呼ばないと日常生活が立ち行かない。なので非常に頑張って、心を奮い立たせながら発音しているのです。 ——小桜妙子をどう呼べばいい / p12より 別れのタイミングを探しながらの付き合いはなんて汚らしいんだろう。朝目が覚めるたびに自分に言い聞かせる。今日こそは話さなくちゃいけないと。簡単なひとこと、別れましょうもう会わないようにしようというただそれだけを言うのがこんなにしんどい。自分が悪者にならなきゃこの関係は終わらないのが分かっているのに、それができない。私は臆病者だ。卑怯者だ。やらなきゃいけないことを先延ばししているだらしない女だ。 ——シオンと話せば / p314より 早くこの本が、べつだん珍しくもなんもない、よくある短編集になりゃいいなと思う。女と寝る女、女を愛する女、女を憎む女、ただそこにいる女と女、そんな話がもっともっと当たり前に、水か空気みたいにそこらに溢れてほしい。だって現実はそうなってるから。なってるんすよ。あたしはここにいますし、あたしたちだってここにいる。 ——あとがき / p383より [目次] 小桜妙子をどう呼べばいい 友人スワンプシング ばばあ日傘 Same Sex, Different Day. 北口の女 しずか・シグナル・シルエット 姉妹たちの庭 十本目の生娘 だからその速度は 陸のない海 春江のトップギア イエロー・チェリー・ブロッサム 腹の町(落語 頭山より) あなたのこと考えると無駄になる ときめきと私の肺を 戯曲 グロい十人の女 夢で見た味 ヤリマン名人伝 シオンと話せば カナちゃんは足が無い ファー・アウェイ 東京の二十三時にアンナは タイム・アフター・タイム あとがき

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