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それはただの偶然 / 植本一子

1,540円

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  • 第一刷 / 帯なし(書影1,2枚目)

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2024年12月1日 初版第一刷発行 A6判 / 182頁 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。 今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 また、今回「わたしの現在地」というシリーズ名をつけたので、気長に作り続けていけたらと思っています。 (著者の通販サイトより) 私たちは人間で、どうしても言葉に頼ろうとしてしまう。音信不通状態だった彼が数カ月ぶりに長文のメッセージをくれたのは昨日のことで、書かれている言葉は、5年一緒にいた彼の気持ちが初めて伝わってくるものだった。 私たちはいつか、気を合わせられる日がくるのだろうか。もしかしたら、それは二人にとって初めてのことかもしれない。あの治療を経て、私が受け取れるメッセージも変わっているだろうから。 これから私たちは別々の道を歩む。一緒に生きていこうぜ、というメッセージを伝え合える人を、それぞれが探し始める。 ——一緒に生きていこうぜ / p12より あの頃をもっと楽しめたら、大切にできたらどんなに良かっただろう、と思う。案外できていたのかもしれないけれど、思い出せるのは大変で苦しかったことも多く、戻りたいかと言われればわからない。でも、あの頃の自分には難しかったのだ、と思えるようにはなった。 なんだかうまくいかない、うまくできない代わりに、私には「書く」ことがあった。書くことに逃げていたし、救われていた。だからあの頃はどんなことでも記録したくて仕方なかった。喜びも、苦しさも。書けばそこに置かれるから、安心して前に進むことができる。 ——それは愛と呼ばれる何か / p56より 40歳という節目の年に起きた大きな出来事が、どのエッセイにもうっすらと、時にはっきりと顔をのぞかせる。一時はもう書くことさえ奪われたかと思っていたほどだから、こうして書き終えたことにホッとしている。 もちろん、書くことはこれからも続けていきたい。日記を書くのも楽しいけれど、エッセイ集を作ることは新たな自分の生き方を見つけた気分でもある。 ——あとがき / p176より [目次] 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表

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