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me and youの日記文通 vol.2

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著者 / 竹中万季・野村由芽 発行 / me and you 2024年12月3日 初版発行 B6判 / 144頁 日記文通—diary and letter—とは? me and youの竹中万季・野村由芽の日記と、お互いの日記から考えたことや感じたことにお手紙をそっとそえた「日記文通」のこころみです。わかりやすい言葉を少し脇に置いておいて、誰に見せるでもない自分のためだけの言葉をまず書いてみること。その言葉を親密な場所ですこしだけオープンにすること。朧げな自分の思考の輪郭を朧げなまま認識し、それを共有することで、個人が個人のままでいながら誰かと生きる未知の豊かさに迷いながら辿り着けるのではないか?という実験の記録です。 ——日記文通とは? / p2より 十畳ほどの店内だろうか。木目が濃くなった戸棚。乳白色の膜が張ったアルミ缶や瓶に入ったコーヒー豆。何匹も集った招き猫たち。白髪がきれいに切り揃えられた柔和な雰囲気の女性が、背を屈めてサイフォンでコーヒーを淹れている。昭和の喫茶店然とした店の雰囲気からすると、ハッとするほどの赤い色の口紅をまっすぐにひいていた。現在だけでなく、過去からの時間の流れをたっぷりしみこませた場所は、独立した惑星のよう。 ——人それぞれの、遠くを思う方法 / p45より 知らない街の知らない店に行くのは、少し緊張する。だからわたしはつい、気負う必要がないチェーンの喫茶店に入ってしまう。それが悪いことではないのだけれど、もっと日常にいつも通りではない、誤ってしまうかもしれない、エラーの要素をいれていかなければという気持ちが最近は強く湧いている。寄り道の練習をしたり、普段は調べないようなことを調べてみたり、苦手かもと思っていたものに触れてみたり、日々のなかにどう「いつもじゃないこと」を些細なことも含めて取り入れていくか、もうちょっと実験していきたい。 ——寄り道の練習 / p66より 詩をもらうことの魂が拭かれるような感じ、そういう自分なりの気高さや、思慮深さみたいなものの端っこを、今日ぐらいは掴み続けていたかったけれど、なかなかむずかしいものだ。けれど、うまくいく/うまくいかないも、堂々めぐりをしているようで、実はまったく同じ場所を行ったり来たりしているわけではなく、きっと行ったり来たりを繰り返すうちに、実はなだらかにその足元の拠って立つ場所自体が、気づけば別のところに移動しているんじゃないかとも思う。だから、そうありたいと願い、願う場所に向かっていくことは、めざす場所に辿り着くことばかりでなく、やはりその過程に、あいだに、もっと意味があるのだと思う。 ——詩をもらう朝 / p113より [目次] 「アイラブユー」と言って電話を切って/歴史を知ってからつくったスープを食べる朝/怖さと向き合ったその先にも、きっと/自己回復の時間/曜日ごとに朝のテーマを設けてみる/余白をつくること、深く息をしながら/運動への苦手意識/自分は行ったことのない国のお菓子や文化/異なる時間が流れる世界/八十七歳同士の親友たち/興味の通気孔のようなもの/絶対に忘れてはいけないいくつもの層/Threadsがはじまった日/人それぞれの、遠くを思う方法/静かな王国のような早朝に/夢のなかでいろんなことの練習をしている/「自分だしいいや」とやり過ごさずに/後ろを振り返りながら歩き続ける/歩くことや旅をすることが好きな理由は/寄り道の練習/今を生きるメモリーのパッチワークキルト/イメージだけで捉えるのではなく/小さなことからでも手足を動かしてみる/自分自身の輪郭/ひとひとり分の力/新しいノート、続いていくもの/存在自体が貴重である日常/短歌の練習/切手を持ち歩こうと思った日/バーチャルの世界の木々と/「ほんとうにたいせつなこと」とスマホで押し花/純粋でシンプルな「切実さ」について/詩をもらう朝/10代の頃の自分に突き動かされて/記録することと記録しないこと/それぞれの感覚・Notionの整理/誕生日に泣く/考えや思いを言葉にすること

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