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発行 / 大和書房
2024年7月1日 第1刷発行
A5判 / 144頁
夜が好きです。
優しかったり、怖かったり、不思議だったりする夜の魅力や、そんな夜がもたらしてくれるさまざまな感情を少しずつ言葉にしながら皆さまと共有できたらと思っています。
とりとめのない深夜の長電話のように、肩の力を抜いて楽しんでいただけますように。
・進まない原稿作業の合間に空想をめぐらせる夜
・ベランダで夕涼みをしながら半分眠る街を眺める夜
・親戚一同が集まるお盆、いとこと秘密の夜ふかしをする夜
・自動販売機が心の拠り所になった夜
・新米会社員時代、忘れられない夜食に出会った夜
etc.
楽しい夜、ドキドキする夜、ヘンテコな夜、懐かしい夜……夜には、昼にはない不思議なときめきと心地よい寂しさがあります。
さまざまな顔をみせる“夜”に自分だけの楽しみを見つけたくなる夜ふかしのススメ、待望の書籍化!
眠れない夜のおともにもピッタリな1冊です。
(大和書房のサイトより)
「ここはこんなに暗いけど ブラジルは今真昼間で
みんなサンバを踊ってる…」
当時私はブラジルの人は毎日サンバを
踊ってるもんだと思い込んでいた
今この瞬間 地球の反対側で起きて活動している
人々のことを思うと 寂しさがふっとやわらぎ
安心して眠ることができたのだった
その節はありがとう ブラジル…
——第1話 深夜の白日夢 / p16より
「わたし将来 自販機みたいな人になりたいな…
静かなのに存在感があって どっしりと頼もしくて
屈託がなくて 人にやすらぎを与えられるような…」
「あーそういう…」
「そして時々ド派手 私が理想とする大人そのものだわ…
今のところどの要素もないけど…」
「夜型という共通点があるじゃない」
自販機のような大人を目指してがんばりたいと思います
——第4話 夜の自販機さんぽ / p65より
私は賑やかで楽しい夜ももちろん好きなのですが
一日が終わった安心感の中でゆっくりお茶を飲んだり
書き物をしたり 踊ってみたり
誰もいないコインランドリーでぼーっとしたり
そういう空白のような地味な夜もとても好きです
——おわりに / p140より
[目次]
はじめに
第1話 深夜の白日夢
小話1 運動会練習の森
第2話 夏の夜のベランダ
小話2 星空案内人一家
第3話 いとことの夜ふかし
小話3 いつかの年越し
第4話 夜の自販機さんぽ
小話4 歩き食い注意報
第5話 眠れぬ夜の過ごし方
小話5 深夜のさがしもの
第6話 3年ぶりのスーパー銭湯
小話6 久しぶりのバー<前編>
第7話 アウェイなカラオケボックス
小話7 久しぶりのバー<後編>
第8話 暗闇ハンバーガー
小話8 雪の夜のアオイちゃん
おわりに