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ひらめちゃん / ひらいめぐみ

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暮らし08 発行 / 百万年書房 2025年6月1日 初版発行 四六変型判 (120mm×188mm) / 208頁 暮らしレーベル第8弾。 大丈夫ではない。大丈夫ではないけれど、生きている。 『転職ばっかりうまくなる』著者が綴る、笑えて泣ける子ども時代(平成)の日々。 真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。警戒態勢。しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ〜〜〜〜!  (百万年書房のサイトより) ひらがなは、書いていてたのしい。直線っぽい線の組み合わせの「た」みたいな字もあれば、「あ」みたいに直線とくるんとした曲線の組み合わせの字もある。少ない画数で、印象の違うかたちを表せるのもひらがなの魅力だ。たとえば同じ二画の文字でも、「れ」は指揮者が四拍子のときに指揮棒を振る軌道みたいなかっこよさを備えているのに対し、「と」には小動物のような愛らしさがある。加えて、文字として読むときも、ひらがなは声が小さいような印象があって安心する。大きい声を出す人が個人的に苦手なので、ひらがなで書かれていると、小声で話しかけられているようで、穏やかな気分になれる。 ——気に食わないカタカナ / p30より いっときは頻繁に会って遊んでいたものの、疎遠になった友だちもいれば、年に一、二回会う関係を十年以上続けている友だちもいる。会わなくなった友だちとは、純粋に住む場所が離れたり、生活スタイルの違いから今は話が合わないかもな、とお互いうっすら感じて離れる場合もある。全員と死ぬまで仲良く遊び続けるなんてことはないだろう。けれど、会わないからと言って友だちだったことが消えるわけじゃない。もらったものは、一緒に過ごした時間は、いつまでも自分の中に残り続ける。 ——友だちの堀内くん / p147より 手の指の爪が河原の石みたいにまるいこと、頬の何か所かに星座のようなほくろがあることと同じくらい、胸の中心にある心臓の手術の手術の痕は、自分にとってさして気に留めることのない身体的特徴だった。小学校低学年くらいまでは、お風呂からあがった後、手術の痕がかゆくなることがあったが、それ以外は特段気にする存在ではなかった。なでると平らな皮膚よりぽこっとしていて、ちょっとおもしろいな、くらいに思っていた。 ——ここにある / p179より [目次] トイレマップ ①カスミで海外旅行 伊藤と国語 ②現代文の裏ワザ 気に食わないカタカナ ③いたずら電話 憧れの ④体育着の裏 エンドレス牛乳 ⑤病院の待合室 「幼なじみ」を想う ⑥ラスカルのお皿 こわくてたまらなかったこと ⑦町村合併未遂 セルフ金髪 ⑧家庭訪問の日 すぐちゃんの髪の毛とホームステイ ⑨踊る餅 誕生日の電話 ⑩花よりレモンティー ひらめちゃん ⑪真夜中の西武 無敵の先生 ⑫冬の風物詩 「なんで泣いてんの?」 ⑬成人式とさとみちゃん 先生たちの裏ワザ ⑭憧れの<パート2> 水を運ぶ ⑮土浦の花火大会 アヴリル・ラヴィーンは悪くない ⑯プレミアム感 サボりの師匠 ⑰そんなの習ってない 友だちの堀内くん ⑱購買のチョコチップメロンパン 隣のクラスのジャイアン ⑲先生のサボり場 嘘が見破れない ⑳舌切り娘 絵の思い出 ㉑おじいちゃんとヤクルト 知らない感情 ㉒ちづこおばあちゃんとのこと ここにある ㉓輸血の恩返し のぞむくん ㉔靴下の迷子センター 湖、大仏、蓮畑

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