編集 / Saki Sohee・Kai Miyaki
発行 / over and over magazine
2022 summer
A4判 / 64頁
アイデンティティ、政治、クィア...それぞれ台湾と日本をベースに、この暗いディストピアな世界で、それでもやむ事のない小さな声を集めて、自分たちの世代で“変化”を起こす雑誌。
日本の政治は戦後からほとんど変わらずにここまでやってきた。何度も何度も失敗をし、歴史修正やレイシズムに加担することでさえも。
そうしたものにピリオドを打つこと、同時に我々が見過ごしがちな日々毎日の暮らしという繰り返すものへフォーカスすること。アイデンティティや文脈を持ったものたちに目を向け、消費だけでないカルチャーの捉え方をまなざすこと。複合的な事物の編纂が「over and over」です。
社会・日常の”選択”を問い直す、ISSUE01 “選択”
日々の選択から想起できるものは何だろう。
私たちが見ている部分(枝葉)はそこを支えている歴史や思想などの背景(根茎)から生まれるものである。しかしそれらは地中に埋まり、掘り返さなくば実情を確認することはできない。私たちは、それらを"視"、人生で繰り返される選択に適用できているのだろうか。
magazineを通して、問いかけたい。
(over and over magazineのサイト / Instagramより)
日常で、私たちの意識・無意識のうちに“何度も、何度も”行われている選択の数々。
一体何が、私たちが安心して下せる決断なのか。私たちは選んだもの全て、自分で責任を取らなければいけないのか。それとも、今目の前に見える選択が、私たちの“すべて”なのだろうか。選択は全て自分の掌にあるようで、実はそうじゃないのかもしれない。
——「はじめに」より
基準があってこそ「これはいい」「これはいけない」という話になっていくのかなと思っていて、本当の意味での開放は、愛することに基準を作るということではないんじゃないかと思います。言い換えれば「自分を愛する事=ボディポジティビティでは必ずしもないんじゃない?」って話。愛する事は、ポジティブでもニュートラルでもいれる。私自身は、自分を「愛する」まではいかなくてもいいけど、自分を尊重する・存在する意義や意味があると考えています。
——「カミソリという名の資本主義」より
インタビューも、エッセイも、それぞれの人たちには答えを求めていない。むしろその人たちの逡巡や道すがらの説、想いを切り取らせてもらい、時には意見を擦り合わせるシーンも少なからず合ったと思う。自費出版の相場はそこまで知らないけど、このmagazineを完成させるまで実に6ヶ月、寄り道しながらふらふらと光に向かって歩き続けて完成できてよかった。
——「おわりに」より
[目次]
はじめに
哲学対話——見えない選択とは何か
エッセイ our choices | うえまつ
「個人的なことは政治的なこと」
うちらにとって「個人的なこと」って?
インタビュー with メリッサ
「文化の盗用と"リスペクト"」
もっと学び続けようBLM
買い物は政治的、でもそれって「みんな」のため?
コスメの選択肢は拡張する。ななむとうえまつpick
フリープロフ帳 DIVINEなあんたのこと、
あーしに教えてよー
同意を取るとき"どうい"うの?
選択的ふうふ別姓のあいうえお
インタビュー with ラビアナ
「カミソリという名の資本主義」
エッセイ「ただ住む町のこと選べないって
だけじゃない」 | Saki・Sohee
在外選挙とは誰もが選挙権を行使できる仕組みに
ニュージーランド・アオテアロアの政治的
レプリゼンテーション | おはな
ファンダムとケア考察 | Kai Miyaki
Who made my cloth? 見えない過程も辿る
インタビュー with ANACTION
「日本の環境活動に選択を。」
少し拡張したアクションの選択肢
身の回りのトキシックマスキュリニティを考える
選択って何ですか? 語学交換appで聞いてみた
私たちと日々の選択
のんびり質疑応答会
おわりに