編集 / Saki Sohee・Kai Miyaki
発行 / over and over magazine
2023 AW
A4判 / 128頁
アイデンティティ、政治、クィア...それぞれ台湾と日本をベースに、この暗いディストピアな世界で、それでもやむ事のない小さな声を集めて、自分たちの世代で“変化”を起こす雑誌。
日本の政治は戦後からほとんど変わらずにここまでやってきた。何度も何度も失敗をし、歴史修正やレイシズムに加担することでさえも。
そうしたものにピリオドを打つこと、同時に我々が見過ごしがちな日々毎日の暮らしという繰り返すものへフォーカスすること。アイデンティティや文脈を持ったものたちに目を向け、消費だけでないカルチャーの捉え方をまなざすこと。複合的な事物の編纂が「over and over」です。
ISSUE02 “東アジアとナラティヴ”
私たちが生活する東アジア。その多くはメディアを通じてカルチャーやニュースで見聞きしているけれど、実際のところ「東アジア」ってなんなのだろう? 消費するだけでなく、それぞれの物語、歴史や個人の経験に至るまで、そうしたナラティヴに目を向けることできっと今のカルチャーや政治、これからの日々を生きるためのアイデアが見つかるかも。
皆さんと同じように、この1年で私たちの暮らしも変化しました。 新たな出会いや気づきやクリエイティブは新しく、根源にある「何度も何度も」「rhizome」はそのままに。
日常と政治の間に存在する環世界を創造し、様々な二元論を中和、再構築していきます。
(over and over magazineのサイト / Instagramより)
最近、「脱線」という言葉が自然に出てきて、今仕事でやっている『seriously kidding』というポッドキャストでもその脱線っていうのがテーマになったりするの。「社会を常に考え続ける」ことがどうしてもできないのであれば、脱線しながらもその周辺や側で似た概念や周辺から社会の要素を考える、っていうことをするのでも意味があると思うんだよね。
——「哲学対話 アジア的とは何か」より
多く作って多く売っていかないといけない、それを繰り返さなくてはいけないってなるとそのシステムや、売るための“デザインに寄せる必要が出てくるし、そうなるとデザインが均一化される側面もある。そうなると世界観って失われていく気がする。もちろんビジネスのレーンに乗せるのであればある程度必要な視野ではあるとも思うけど。
——「DOKKA vividが志向する創造の曼荼羅」より
もちろん、私たちを毎日動かしているのは怒りや疲弊だけではない。「自分ってこんなものが好きなんだ」と初めて知った瞬間、日が落ちる前に全てなかったかのようなぼんやりする瞬間。「あの人もサバイブしているんだな」とstoriesを見て感じた時も。痛みは私のストーリーの一部でしかないのだ。憎しみは、そこに“確かに”感じたあとで身体からするすると流れていく。それを埋めるように今日の抱擁と明日の安寧が生まれる。
——「おわりに」より
[目次]
はじめに
哲学対話 アジア的とは何か
Be a drop of water | うえまつ
7natural×over and over magazine I.「愛」
「霜降る荒野で駒は回り続ける」pinkと性と韓日文化
——interview with Sonyo
四コマまんが「対話」
フォーチュンクッキーを巡る物語
映画8選
東アジアにルーツを持ち、どこかで暮らす生を知る
韓国・ソウル修学旅行のしおり
——メリ・カイ・ハンナ
~街より近い”あの場所”の日常に混ざる~
香港紀行 saki・sohee
快的最好吃滷肉飯レシピ
おはなし:白蓮池の河童
7 natural×over and over magazine Ⅱ.「よそおい」
エディターがみる アジアにおける「公共性」
답답한한국(もどかしい韓国) ソウル・弘大編 kai
DOKKA vividが志向する創造の曼荼羅 鼎談
亜州食色紀行
都民ぢゃないってゆーはなし sms往復書簡
洛夫 / 衆荷喧嘩
「昼夜の巡る大久保で」
——interview with loneliness books 潟見陽
アジアンスーパーマーケットで何買うのぉ
新大久保駅の多言語アナウンス
「어디서 왔어?」コリアンタウンブーム年表
K-POP潮流 ファンダム経過観察 | kai
来来往往踱来踱去 文化の盗用とチャイナドレス
日本の中華街の社会史
フェイス、顔文字、クィア
アイヌ文化 触れた物語/触れてこなかった物語
「流転」 | kodai
今日の東アジアの音を聴く | Rai
東アジア見聞録 | 中村 眞大
えしりとり
編集後記
おわりに