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くだらないものがわたしたちを救ってくれる / キム・ジュン

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訳者 / 米津篤八 発行 / 柏書房 2022年7月24日 第1刷発行 四六判 / 176頁 科学の営みを支える皆様へ。 苦しみも楽しみも、ぜんぶ書きました。 ああ、今日も推し(線虫)が尊い。 [あらすじ] 前世で何の罪を犯したせいかは知らないが、科学者になるのが夢だった。そんなわたしは現在、くだらないもの扱いされがちな「かわいいチビっ子線虫」を研究している。 長時間労働、低賃金、就職難にあえぎながら、他人の論文に打ちのめされたり励まされたり、潤沢な資金に支えられた欧米の環境をうらやましく思ったりと、正直つらいことも多い。それでもやめないのはなぜか? 楽しいからだ。 だから本書では、科学する日常とともに楽しさも伝えたい。(研究にお金が必要なことを知ってもらうためにも!)いざ、顕微鏡の中の小さな宇宙へ。 (柏書房のサイトより) 幸いにも、わたしは子どものころからの夢だった科学者になることができた。くだらないように見える疑問をずっと温め続け、研究の仕事で暮らせるようになった。それも、わたしがやりたくてたまらなかった生物の進化を研究する仕事だ。しかし、近ごろのように経済の論理が支配する世の中で、進化の研究をするのは決して簡単ではない。(…)病気について研究するわけでもなく、研究結果が出たとしてもすぐにお金を稼げるわけでもないので、税金でこんな虫なんか研究して意味があるのかと皮肉を言われたことも、一度や二度ではない。 ——プロローグ 科学という旅 / p7より 地球上には多様な生物の数と同じくらい、多種多様な生物オタクがいる。世界に生息する生物オタクたちは、それぞれの持ち場でありとあらゆる奇妙な生物を研究し、これをとてもおもしろく、美しく、優雅でさえある研究結果として発表している。そのおかげで、わたしは研究室で紅茶をすすりながら、人が何年も全身全霊をささげて生み出した成果を簡単に読めるようになった。 ——2 科学する心 / p81より 研究とは、不可能だったことを可能にすることだ。解ける問題であれば、誰かが先に解いている。だから、いつの時代であれ、現時点で最も重要な問題は、「昔なら絶対に解けなかった問題」なのだ。ひょっとすると、まだしばらくは「解けない問題」であり続けるかもしれない。 ——4 科学研究の喜びと悲しみ / p160より [目次] プロローグ 科学という旅 1 こんなにも美しく、くだらないものたち 2 科学する心 3 わが愛しき突然変異 4 科学研究の喜びと悲しみ エピローグ 科学者として生き残ること 感謝のことば 日本の読者の皆さんへ

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