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発行 / 河出書房新社
2023年7月20日 初版発行
A6判 / 192頁
私は私を全肯定!
髪は美しく、カラダはほっそり、爪は短くキレイに、子供は早く産んで……女のカラダにかけられた呪いを解く爆走エッセイ『どうせカラダが目当てでしょ』を改題。
文庫版書き下ろし収録。
(河出書房新社のサイトより)
女の肉体について書かれたテキストは数多いが、だいたいは
①エロ方面
②美容・ファッション方面
③健康・スピリチュアル方面
という三つのカテゴリのどれかに分けられると思う。
エロ、美容、健康。どれも「目的」がある話ですね。(…)
でも、その人の肉体は、その人のものだ。私の肉体は、私だけのものだ。あなたの肉体も、もちろんあなただけのもの。自分の布団の上で朝ひとり目を覚ましたとき、そこにいるのは私と私の肉体だけだ。死ぬ瞬間にはセックスも美容も健康もどこかへすっ飛び、最後には自分の意識とその肉体だけがぽつんと存在し、そして終わる。自分の意識と自分の肉体が損も得も目的も無くただ一対一で向かい合う。人生にはその時間のほうが長いはずなのに、そのことについて話す機会ってあんまりないな、と常々思っていた。
——乳、帰る / p13より
というわけで「爪を憎む者」の気持ちを想像してみたが、ではそれに対してネイルアートを愛する者たちはどう対応すればいいのか?(…)
「知るかバーカ」
これで終わり。これ以上のことは言う必要はない。いや、言う必要もない。思って終わり。説明もしなくていい。質問にも答えなくていい。かまわなくていい。本当にネイルについて何か知りたいのなら、その人は手にしている高価な板か眼の前の高価な箱で自分で調べるはずだ。質問というかたちを取っていてもクソリプはクソリプ。たとえどんなに丁寧な言葉遣いでも、薔薇の木に薔薇の花が咲くように、うんこな気持ちから出てくる言葉はうんこだ。そんなものの相手に時間を使うくらいなら、さっさとブロックしてトップコートを重ね塗りしたほうがずっと人生がハッピーになる。
——爪を憎む者たち / p60より
笑顔はすばらしいものです。その人が笑いたいと思って笑ってるときは。でも無理矢理笑わせた顔はただいたずらにその人のカロリーを消費してるだけ。時給八百円台とかで働いてる人に完璧な笑顔や礼儀正しい接客を求めないで。一緒に暮らしてる家族や親しい人を無理矢理笑わせておもてなし要員にさせないで。そして「あーわたし、今日も笑いたくないのに笑ってしまった……」となった人は、せめてもの慰めに美味しいものを食べて滋養をつけてください。
これからの女子に必要なのは「笑顔の練習」じゃなく、「しかめっ面の練習」なのかもしれない。
——「表情」で分かる! 今夜イケる女子の深層心理分析 / p143より
[目次]
はじめに
乳、帰る
髪のみぞ知る
腹いっぱいの涙
足をナメる人生
肌は見せるか見せざるべきか
世界にひとつだけの尻
目と目で通じ合うってアリですか
爪を憎む者たち
君の地声で僕を呼んで
無理、無茶、無駄毛
デビルイヤーは三割うまい
細眉の逆襲
背中まで四十五億年
自分と握手する方法
女の腸内会
男脳・女脳がここまで分かった!
お酒と女のデスゲーム
現役女子がホンネで語るアソコのサイズのウソ・ホント
セックス、性器、ROCK&ROLL。(前編)
セックス、性器、ROCK&ROLL。(中編)
セックス、性器、ROCK&ROLL。(後編)
ナメナメするとき、されるとき。
××の匂いのする女の子は好きですか
「表情」で分かる! 今夜イケる女子の深層心理分析
「ヒステリー女子」はもう怖くない!
達人が伝授する「怒った女」の究極トリセツ。
「泣けばこっちのもの」涙を武器にした女の悲惨な末路とは……
あなたに楽でいてほしい
動くな、死ね、反り返れ
眠れる森の事情
乙女心とマジのレス
2019年カラダの旅 あとがきにかえて
文庫版あとがき