2020年4月 第三版
A6判(104mm×148mm) / 110頁
この人は何を考えてるんだろう
狙ってやってるんならまだ嫌いになれたのに
Kは酒を飲むと言葉も心も通じない宇宙人になってしまう
「全国のアル中に苦しまされてる皆様へ」p.23より
「私は付き合う人が百発百中でアル中だった」
この世のほとんどの野菜が食べられず(でも、ハナクソは食う)、おびただしい数のネズミとともに荒れ果てた部屋に暮らす、音楽をしている人——そんなアル中の恋人によって引き起こされる、数々の事件と、それに巻き込まれ、振り回されては、尻ぬぐいをする日々。
そのひとつひとつに憤り、悲しみ、心を乱されながらも、同時にその人の言葉に耳を澄ませ、優しさや、痛みを、大事に拾い上げていこうとする手記です。
絶句するようなエピソードのなかでも、著者がアル中の彼らのことを、大事に思っていること、分かりたいと思っていることが、痛いほど伝わります。
切実な内容でありながら、思わず笑ってしまうような面白みと、新しい景色のように刺激的な豊かさのある、味わいの深い一冊です。
誰かとともにありたいという願いとともに、苦しさを抱えている人がいたなら、ぜひ。
目次
全国のアル中に苦しまされてる皆様へ
あとがき
宇宙人の食卓
Kのキノコ栽培
宇宙人の巣
袋とじ
自分なりの考察
漫画 小林さん