百万年書房
2023年12月24日 初版発行
四六判 / 224頁
お金がないと、「余暇をたのしむ」ということができない。なにもできないかというとそうではなく、散歩へ行くとか、公園で本を読むとか、それくらいのことはできる。だけど、せっかく東京に住んでいて、いろんなものが手に入ったり見に行くチャンスがあっても、お金がないとなにもできなかった。買いたい本。行きたい展示。食べたいごはん。それらを、「いつか」の希望の中に閉じ込めることしかできない日々を、重ねるばかりだった。
——一社目 倉庫、コンビニ / p26より
わたしは、強いストレスを受けると、真っ先に体調を崩すタイプである。一方で、同じくらいのストレスを感じていても、身体が丈夫であるがゆえに、心から不調をきたしていく人もいるらしい。どちらがいいというわけではないが、体調の変化があった方が、周りにも伝えやすいし、休みやすい。もしあのとき心の不調が先に深刻化していたら、連絡なしに会社を離れる判断をしていたかもしれない。本来、休むのはまったく悪いことじゃないのだ。自分の心と身体を守れるのは、自分しかいない。
——はじめての休職 / p92より
仕事を辞めるのに、社会に向けて正当な理由はなくていい。なんとなく合わないから、という理由でも、それで自分が自分を極めることになるのなら、立派な退職理由だ。(中略)どんな仕事に就くかよりも、自分がみじめにならないこと、自分自身を極められることを選ぶのが、なによりも大切なのではないかと思う。
——七社目 ライター・作家(フリーランス)←「社」ではないですが……。 / p210より
「キャリアが積み上がらなくても、収入が減っても、辞めたくなったら辞める。これが転職においてのわたしの譲れないポイントである」
20代で転職6回。「圧倒的成長」をしたくない人のための、ドタバタ明るい転職のすゝめ。生涯年収やキャリアプランよりも大事にしたいことがある人、転職に悩む人、働き方に悩むすべての人たちに送ります。
——百万年書房サイト/帯文より
[目次]
一社目 倉庫、コンビニ
アルバイトはたのしい
倉庫ではたらく
お金がない
時間の換金には限度がある
はじめての就職活動
転職エージェントに登録する
初めての面接
「世の中そんなに甘くないんだよ」
再最終面接
二社目 営業
入社一か月目
ほほえみ地蔵
社会人練習
踏んだり蹴ったり
血便、ふたたび
はじめての休職
ダチョウか、タカか、ペンギンか
川と裁判傍聴の日々
三社目 webマーケティング
おでんを食べながら働く
「圧倒的成長」をしたくない
四社目 書店スタッフ
滑り込み転職
手取り十五万円クライシス
レモンの輪切りと人生
「好きなこと」を仕事にする
(二十八歳・書店アルバイト)
転職活動、ふたたび
トイレットペーパーがない
五社目 事務局・広報
入社して一か月で辞めたくなる
「給料も払いたくない」
「仕事ができる・できない」は環境の違い
「ひらいさんは文章で成功しない」
なにもない首里城
六社目 編集・ライター
職場には川が必要
デスクでごはんを食べること、
窓がないオフィスで働くこと
「書く」という仕事
甘いものが食べられない期
偏りをはかる
七社目 ライター・作家(フリーランス)
←「社」ではないですが……。
倉庫バイト・リバイバル
働き方革命
やってみたいことを、やってみる
転職の数だけ人生の味方が増える
フリーランスの生活と占い
肩書は書かない
いつ、どんな理由で辞めてもいい
夢って、なんだろう
あとがき