書肆侃侃房
2023年4月6日 第1刷発行
四六版 / 120頁
——以下、本書所収の歌より抜粋
おんなというもの野放しにして生きるには
多すぎる爆撃機
目くじらの中に鯨がいる私まもるためバカになる
懸命に食べながらえて生きてきた 祈りがあなたをころす
波になるまで
東京の他人でいいの地方都市輝いている稲穂でいいの
女ひとり守りたいと思う感情ってバニラエッセンス一滴の
泣けば都子宮の中にいるような布団にくるまり
目を開けて寝る
自分のことスイートポテトと思うときもあるし
汚水と思うときもあるし
涙、傷、傷み、女の身体をもつこと。今生きていること全部載せ。正直でラフでせつなくて、作者を好きになってしまう。(飯田有子)
日常のたしかな憤りとときどきの喜びが、「わたし」の人生を祝福するように歌われていました。(和田彩花)
——帯文より
凶暴な魅力の歌集です。
取り繕わないままにさらけ出された心中。怒りと、苦しみに、燃えているような歌たちです。
[目次]
永遠に嚙めないフランスパン
生理休
おんなへん
やわらかな手のうさぎ
空飛ぶ虎
Ms. たらこくちびる
サンドイッチ・ハム男
人生をミニストップ
俺は星屑
心の皮膚
冬の放熱
多くない給料
あかるい前歯