柏書房
2024年4月10日 第1刷発行
四六判 / 120頁
私はパートナーのことを世界で一番信頼しています。彼女とは大学生の頃からの付き合いで、10年以上かけてたくさんの時間を共有してきました。(中略)いつからか彼女とは、共にこの世界に立ち向かうために、お互いに服を共有し、テーマを組み立て、ふたりで外に飛び出すようになりました。
——パートナーと共に装う——世界と対峙する方法
/ p58より
初めて性別違和を感じた高校生のときから「ノンバイナリー」という言葉を飲み込んだ数年前まで、私はずっと迷子であったように思います。自分の性別が自分でもよくわからず、クローゼットから取っ替え引っ替え、服を取り出してはああでもないこうでもないと、不安と苛立ちを募らせていました。
——僕/私に、まだ自分を表す「言葉」がなかった頃の話 / p106より
この本は題名こそ“ノンバイナリースタイルブック”ではありますが 僕自身がしてきた死なないための工夫の記録なのです あなたにこれがノンバイナリーの正解の服ですと 伝えるための本ではありません
——おわりに / p117より
皆さん服とどう向き合っていますか?自由な、しっくりくる「装い」で、日々生きることができていますか?
この本を書いたのは、男女二元論で説明しきれない性別を生きる、ノンバイナリーの山内尚さんです。
漫画家としても活躍中の山内さんは、服が大好き。
しかし、自分にとって心地いい服と出会うまでの道のりは、けわしい獣道でした。
服屋さんの多くはメンズとレディースにはっきり分かれていて、最近では性別を問わない“ということになっている”ユニセックスの服も増えてきたものの、そもそもこの三分類がしっくりこないと感じている方も、案外いるのではないでしょうか。
この本では、62点のファッションイラスト、4つのコラム、2つのマンガ、5本のエッセイがフルカラーで収録されています。あらゆる表現を駆使しながら、ノンバイナリーであること、ノンバイナリーにとっての装いの問題など、さまざまなテーマに向き合った贅沢な一冊です。
(柏書房のサイトより、抜粋)
[目次]
はじめに
僕/私にとっての「ノンバイナリー」
春夏
アクセサリーたち Accessories
ノンバイナリーにとっての服──忘れられないひと言
おそろい
香水 Perfumes
パートナーと共に装う──世界と対峙する方法
秋冬
頭飾り Headdresses
バイナリーな社会で労働することの困難
特別な日
部屋着 Loungewear
僕/私に、まだ自分を表す「言葉」がなかった頃の話
おわりに