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平凡社
2025年4月4日 初版第1刷発行
四六判 / 176頁
あなたの"フェミ"はいつ、どこから始まりましたか?
文筆家、写真家、彫刻家、翻訳家、編集者、ライター、演出家、イラストレーター、学者、ソーシャルワーカー、精神科医など19人の書き手が、個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。
「ウェブ平凡」連載に書きおろしも加えて単行本化。
著者は安達茉莉子、石原真衣、上田久美子、小川たまか、長田杏奈、小田原のどか、金井冬樹、鴻巣麻里香、高島鈴、武田砂鉄、長島有里枝、能町みね子、野中モモ、藤高和輝、星野概念、松尾亜紀子、松橋裕一郎(少年アヤ)、水上文、森山至貴の19人。
(平凡社のサイトより)
時代の変化を感じるとき、それは自分の半径数メートルの世界で起こるのだと思う。
フェミニズムの入り方は人それぞれでいい。自分の岸辺からはじめることには意味がある。他ならぬ自分自身を、そうした抑圧性の輪から、ひとつひとつ解き放っていくことからはじめる。自分の内側にある抑圧、傷ついたけれど言えなかった経験を、なかったことにしないで、ひとつひとつ見てみる。その経験を人とシェアしてもいいし、難しかったらノートに書き出してみてもいい。
誰かひとりが変わると、必ずそれは伝播していく。誰かが自分を許したとき、別の誰かも、自分もそうしてもいいかなと思える。どんな自分であっても、ただ生きられる社会は、そうやって少しずつ生まれていく。まずは自分から、はじめよう。私のフェミニズムはそんなふうにはじまっている。
——自分の岸辺からはじめる / p16より
「私はフェミニストだからさ」
18歳になったばかりの娘がそう言った。そのひと言はありふれた会話の中で唐突に、それでいてあまりにも自然にあらわれ、溶け込み、流れていった。今日は風が強いね、アイスクリーム食べたいな、やっぱ猫ってかわいいよね、私ってフェミニストだからさ、あの新曲いいよね、そんな感じで。
——脱抑圧の三代記 — 私たちはなぜフェミニストでなくなるのか / p61より
美容をめぐる言葉は、変わった。少なくとも建前上は。私は建前が変わることは大事だと考える派だ。例えば差別を止めるには、個人を説得して改心させるよりも、差別禁止法を作って「これは差別に当たる」「差別はいけない」という建前を先に構築した方が、早く広く守れるものが多い気がするから。
——シルバニアで遊べない子 / p132より
[目次]
自分の岸辺からはじめる(安達茉莉子)
やばい間違ったかも、と震えてはじまることもある
(松尾亜紀子)
ぬるっと出会って、ずっと繫がって(森山至貴)
生まれ変わり(高島鈴)
先住民フェミニストでございます(石原真衣)
i am a feminist.(藤高和輝)
脱抑圧の三代記 —
私たちはなぜフェミニストでなくなるのか(鴻巣麻里香)
私のフェミはどこから。(上田久美子)
風が吹く野原が心の中にある(小川たまか)
パワーのこと(星野概念)
聞こえているから自分も言える(野中モモ)
BLとフェミニズム(のようなもの)(水上文)
The Powerless Do Have Power.(金井冬樹)
シルバニアで遊べない子(長田杏奈)
受け取って、渡していく(小田原のどか)
わたし、そしてわたしたち(松橋裕一郎/少年アヤ)
神はいないが(能町みね子)
わたしが千なら、フェミニズムはハク。(長島有里枝)
ハッキリ答える前に(武田砂鉄)
執筆者プロフィール