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穴を埋める / ほに

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13番館 2024年5月19日 初版第一刷発行 A6判 / 326頁 一番近い図書館や安いスーパー、iさんが最近読んでる本などの話をする。質問役はいつも同居人で、私はうまく会話に入れない。ぬいぐるみを通して茶々を入れることはできるのに。いい加減普通が知りたいし、調子のいい私が見たい。それでも、夏の映画を一緒に観る約束をしたことを希望に思っている。 ——8月6日(日) 晴れ、通り雨 〇 / p17より タイ料理屋でパッタイとカオマンガイを半分こする。都心と全然価格帯が違う。こういう暮らしが楽しいのだと思い出す。「私は恋愛いらないのかな」とこぼす。こういう知らない街を一緒に歩いてくれる人が恋人だったことがない。でも特別な友達が増えたら嬉しいと思う。 ——9月27日(水) 晴れ / p99より 私たちは家父長船に乗せられていて、乗り心地の悪さにゲロゲロ吐いたり海に飛び込んだりしている。ワンマン運航をつづける船長を問いたださなきゃならないのに、なぜか海に飛び込んだ人をボートからも降ろそうと躍起になっている。他の船員をどうしようが、あなたの吐き気は治らない。だって原因は家父長船そのものだから! ——12月25日(月) / p235より 詩を書く動機って日記ほどはっきりしていないからよく分からなくて、しっぽが掴めない。書こうと思うと固まってしまう。詩じゃなくていいなら、書ける。まぁ言葉はすべて詩なんですけどね、知らんけど。 ——1月13日(土) 雨 / p290より 2023/08/01から2024/01/26にかけて綴られた日記です。 不安定な心身を抱え、不調とともに生き延びる日々。 同居人とのケンカ、トランス差別を繰り返す友人との断絶、ハムスターのうるふちゃんについて、パレスチナのこと。さみしさ、怒り、不安に視線を合わせ、向き合いつづける、切実で真摯な毎日の記録です。

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