編集 / 大野光明・小杉亮子・松井隆志
新曜社
2023年10月15日 初版第1刷発行
A5判(148mm×210mm) / 166頁
直接行動は人と社会を解放する歓びの経験としてある。歓びとしての直接行動は、時間と空間を超えて新たな想像力を人びとにもたらす。仮にある直接行動が短期的な勝利や成果をもたらさなかったとしても、その身体や思想、イメージは、熱量をもって時空を超えて人びとのもとへと届き、新たな直接行動へと引き継がれることがある。
——運動史から直接行動を語りなおす / p11より
だから、誰もぼくの生き方を止められないし、ぼくの主張も誰からも制約を受けない。自分が覚悟すれば、何でも言えるわけです。批判とかいろんなことを覚悟すればいい。だから、そういう意味で自由であるということは、向こう側ときちんと向き合っている。抵抗している。国にからめとられない。あんまり抵抗っていうことは意識していないけれども。
——生き方としての非暴力直接行動 / p83より
健常者中心主義(…)すなわち近代社会の特定のものの見方から社会的・身体的力能の有無や高低を測って、それによって生の価値を決める社会の原理によって、動物も障害も抑圧されていると論じる。ものごとを(マジョリティ健常者のように)理解し痛苦を感じることが「できる」、歩くことが「できる」、勉強が「できる」、生産的に仕事が「できる」——「できる」のが一人前の人間で、そうしたことができない動物は家畜化することが正当化されるし、障害者は依存的で自律的でないと見なされ、抑圧される。だから、障害の解放と動物の解放はつながっている。
——編集後記 / p155より
沖縄、北九州、三里塚、六ヶ所村で、身を挺していのちと土地を守る座り込み、反戦反核行動を、暴力と断じてはならない。アナキズムの系譜をもつ直接行動が呼び覚ます想像力とは。座談会(酒井隆史+阿部小涼+編者)、論考、インタビューを収録。
(新曜社のサイトより)
[目次]
運動史から直接行動を語りなおす
(大野光明・小杉亮子・松井隆志)
[座談会] 運動史から考える直接行動
(阿部小涼+酒井隆史+大野光明・小杉亮子・松井隆志)
殺されない手立てを身をもって示す
——北九州市における一九六八年米軍山田弾薬庫への輸送阻止闘争 / 市橋秀夫
[インタビュー / 小泉英政さん] 生き方としての非暴力直接行動——三里塚で有機農業に取り組んで五〇年
直接行動の隘路——東アジア反日武装戦線をめぐって / 松井隆志
[インタビュー / 松本麻里さん] 一九八〇年代反原発ニューウェーブに触れる——国境を越えて連鎖した反核直接行動
[インタビュー / 飛田雄一さん] 歴史を心に刻み、石に刻む——神戸から日本の植民地主義を問い、朝鮮人の被害を記憶する
[社会運動アーカイブズインタビュー / 鎗山善理子さん]裁判闘争からまちづくりへ——西淀川大気汚染公害訴訟から生まれたアーカイブズ
編集後記
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