発行 / 柏書房
2025年6月10日 第1刷発行
四六判 / 348頁
「なに? もっとこどもみたいにいうと思った?」
——Ricoさん(7歳)
自分をかわいいと思えない。
父を老人ホームに入れたい。
地球温暖化への無関心が気になる——。
おとなたちの本気の悩みに、おこさまたち102人が本気で向き合う「いつもと逆」の人生相談。人気WEB連載、待望の書籍化!
「よくよく考えてみれば、年を重ねたからといって偉くなれるわけでもないし、いつも正しい答えを知っているとはかぎらない。おとなだって悩むこともあるよね。
ひょっとすると、こどもの方が答えを知っていることだって、あるかもしれないよね。
というわけで、おこさま人生相談室、始めました。」
——「はじめに」より
★本書に収録された、おこさまたちの回答より
「しあわせだったらいいかな」
「アニメ観て、ちょっといっぷく」
「2回深呼吸」
「軽い嘘とか役に立つこととかありますんで」
「わがままでいいよ」
「ほしゅわ ほしゅわは~」
「あさ娘さんを抱きしめて」
「理解を深めれば自分の気持ちも変わる」
「神様がくれた命を大切にしてほしい」
(柏書房のサイトより)
[おとなのお悩み]
年を取ってから子供ができた。
教育資金や老後のお金が心配。
——ナツミさんは、どうしたらお金をいっぱい持っていると思って安心できるのでしょうか。
N ブタさんの貯金箱。
——ブタさんの貯金箱を持っている。
N 音が鳴るから。
——(貯金箱を振り)その音でお金がいっぱいあることを確かめることができるから安心できる、ということでしょうか。
N (うなずく)
——第1章 将来のお悩み / p32-34より
[おとなのお悩み]
自分の心に余裕がないとき
家族にきつくあたってしまう。
ほの香(以下H) いっかい寝ればいいんじゃないかな。
——ほの香さんはどうして寝るのがよいと思うのですか?
H 寝たら、なんか前のことも忘れるとおもう。
——なるほど、色々忘れるのがよいのですね。奏人さんは、いかがですか?
奏人(以下K) うーん。わかんない。
——ちなみに、ほの香さんや奏人さんは、心の余裕がないとき、家族にきつくあたってしまうことはありますか?
H めっちゃある。
——そんなときは、自分でもいけないなと思ったりしますか?
H ううん。
——第5章 家族のお悩み / p264-266より
おこさまに出会ってゆくことは、私のなかにある「こども」という概念が、ひとつひとつと打ち砕かれてゆくことでもありました。
そしてそれはまた、これまで私が、いったいどれほどまでに、「こども」だけでなく、「おとな」、「親」、などといった概念に、らしい振る舞いに、肩書や役割に、がんじがらめに縛られていたかを思い知ることでもありました。そしてそれを知ることは、そのひとつひとつから、私自身が解き放たれてゆくことでもありました。
——おわりに / p342より
[目次]
はじめに
第1章 将来のお悩み
お別れの日が来るのが怖くて犬を飼うかどうか迷っている/77歳。月旅行に行きたいが……/娘が天涯孤独になることを想像して眠れない/etc…
第2章 心のお悩み
いつもほかの人と比べてしまい劣等感を感じる/仕事のやる気スイッチが入らない/きれいじゃなくなるのが寂しい/etc…
第3章 生活と仕事のお悩み
悩んでいる間に時間ばかり過ぎている/やりたかった仕事なのに自分に向いていないのかも/仕事場で悪口を言われていた/etc…
第4章 育児のお悩み
赤ちゃんが泣き止まない時、気持ちがちょっとつらくなる/娘が保育園のお友達との関係で悩んでいる/「なんで学校に行かないといけないの?」と子どもに聞かれた/etc…
第5章 家族のお悩み
親が結婚しろとうるさい/父親がスマホ依存。家族が注意しても聞いてくれない/「長生きするんじゃなかった」と母が言う/etc…
第6章 友情や愛のお悩み
一緒にいても楽しくない人に友達になろうと言われた/彼氏の性格は好きなんだけど顔が好きになれない/子どもがまだ小さいのに主人と喧嘩が絶えない/etc…
おわりに