訳者 / 安齋奈津子
発行 / 河出書房新社
2024年5月30日 初版発行
四六変 / 352頁
「30代になって、やっと女友達とのつきあい方がわかった——」
女の友情は一生モノorハムより薄い?グループで仲良くできないと失格?友情より恋愛や家庭・生活が重要?ライフステージの変化で溝ができる?フレネミーとマウントに要注意?大人になったら友達はつくれない?etc.
「女性同士の友情」をめぐる俗説を、取材や学術的考察をまじえて解きほぐし、息苦しくない「友だち関係のあり方」を提案する。
(帯文および河出書房新社のサイトより)
現実世界で暮らしている私たちの人間関係では、家族、パートナー、子どもが優先されることが多い。人生で忙しい時期には、友達づきあいがまっさきに切り捨てられる。友達はないがしろにされやすい。恋愛のパートナーだったら、何か月も会わず連絡も取らないなんてありえなくても、恋愛関係に発展する可能性のない友達が相手なら、ありえるかもしれない。
友達というのは、人生で大変なことが起きている時期に、ほったらかしにされやすい存在だ。
——プロローグ / p24より
だけど、美しくない本音を隠してこういうことを話すのは、まず無理だろう。友達に成功してほしくないと思ってることを、みじんも感じさせずに言語化するなんて。
私はもちろん、友達に上手くいってほしいと思っている。他人の成功が自分の犠牲と引き換え、というわけではないのだから。他人か自分か、どちらか片方だけしか成功できないというわけではない。
でも、本音を暴露させてもらうと、友達が成功したら、心に小さな火がともるかもしれない。うれしいとねたましいを、同時に感じさせる炎が。うれしい / ねたましいは、どちらかいっぽうだけというものじゃないと思うし、これは私たち女性が、しっかり向き合えていないことだと思っている(…)。
——第4章 職場の友達 / p124より
突き詰めていくと、上手くバランスを取りながら、自分の弱さや素の姿をさらけだす、ということなのだろう。つまり、私たちは、女友達と強烈な感情的親密さを分かち合いたいと思っているし、それだけじゃなく、一緒になって尿漏れするほど笑いあいたいとも思っているのだ。
——第10章 笑いあえる友達 / p285より
[目次]
プロローグ
第1章 死ぬまでずっとお友達?
第2章 友達づくりのマニュアル
第3章 毒友 / フレネミー
第4章 職場の友達
コラム 女性を執筆テーマに選んだ理由
第5章 新しい友達
第6章 友達と溝ができたとき
第7章 別の属性の友達
第8章 インターネットの友達
コラム ピンチを救ってくれたルームシェア
第9章 友達と縁が切れるとき
第10章 笑いあえる友達
第11章 家族だけど友達
第12章 長いつきあいの友達
コラム コロナ禍に支えてくれたオンライン読書クラブ
エピローグ
謝辞
原注・参考文献および資料一覧