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発行 / 書肆侃侃房
2022年2月17日 第1刷発行
四六判 / 144頁
思わぬ場所から矢が飛んでくる
自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。
——東 直子
明けの明星みてぇなクソガキ
彼女は寝起きでやってきた。まだ歯も磨いてないかも。
この人が生まれる心の何もかもが圧倒的に美しいことを教えてくれる。
——椎名うみ
(帯文より)
「こうすれば明日は表」と裏のままパジャマを着ている母のただしさ
ぜんぶ燃えちまえと思ってプリエする もうすぐ夜がわたしを選ぶ
味は同じ氷シロップに色を付けるみたいな仕事がこの世にはある
無責任で透明でした。好きでした。ペンキをかぶって抱きつきました。
待ち合わせしましょう各々の最寄りの海で すべてはつながってるから
——本書所収の歌より
短歌をつくるとき、わたしのなかにいるたくさんの人たちや、世界に対して、殴ったり殴られたりしながら、本当の輪郭みたいなものを探す。それを繰り返していると気づいたら歳をとっていたりして、こんなふうに闘って老いる自分を美しいと思う。
いつか老人ホームに入るころには、わたしの中の全てのわたしから、死ぬほどモテたい。手放しで称賛せざるを得ないような、かっこいいわたしになるのだ。
——あとがき / p141
[目次]
スナックはまゆう
エグザイルによろしく
Xの値を求めていた頃
海物語
ヤニとマカロン
国民年金
夜
バズらない夏
有休で泥だんご
捕食者
グッドなピープル
たのしい地球最後の日
新堀ギターをさがしてごらん
解説 根源的な存在理由を求めて(東直子)
あとがき