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2025年6月14日 初版第一刷発行
B6変 / 168頁
あなたとわたしの現在地をみつめる
植本一子のエッセイシリーズ
(わたしの現在地)
早くも第2段の登場です
今回のテーマはここ数年通っている遠野のとある場所と馬についてです。
ふいに出会えた場所、人、そして馬たちが、わたしのその後の人生を変え、そして支えることとなりました。本には8遍のエッセイと、詩を1つ書きました。
さらにこのエッセイ集の主要人物であるとくさんこと徳吉英一郎さんに寄稿文をお願いしました。
「自分自身で生きる」とは、どういうことだろう。
馬たちと過ごす静かな時間のなかで、わたしは少しずつ自分を取り戻していった。葛藤を抱えながら生きてきた心と、変わっていく内面を見つめた、小さな旅の記録。
(著者の通販サイトより)
こうして心置きなくひとりで遠出ができるようになったのもここ最近の話だ。(…)
それでも、独り身だったらもっと気楽だったかもしれない、ということは案外思わなかった。ただ、母親であることと、仕事をする個人の人間であること。その両立が苦しかった。だから今、こうしてふたりが大きくなり、仕事ではなく自分のために、北へ向かおうとしている自分がいることは、なんだか少し信じられない。
——北へ向かう / p26より
わたしがこの場で変わっていること、変わり続けていることを、自然なこととして見てくれている。
あなたのことを知っている、という言葉はプレッシャーを感じることもあるけれど、このときのニシさんの言葉は違い「知っているけれど、今も変わり続けているあなたを見ていますよ」という、見守られているようなあたたかい気持ちが伝わってきた。そして今も、その言葉を大切に持ち続けているわたしがいる。そんなふうに人のことを見ることができたらと思う。
——自己紹介をしない / p94より
人間は、往々にして、何に役立つのか、どんなことができるのか、どんな貢献ができるのか、どんな立場にいるのか、どんな社会的評価を得ているのか、ということで自らを語る。また他者のことを語る。それはそれとして悪くない。けれどもときに息苦しくないか。
そこから解放されて<ただ在る>があっていいのではないか。
——寄稿 徳吉英一郎 / p158より
[目次]
北へ向かう
山の一日
とくさんと馬たち
自己紹介をしない
夜眠れない人
生きる才能
ひとりになること
とくさんへ
あとがき 自分を支える
寄稿 無名であること。無名になること。
無名と有名を往還すること。(徳吉英一郎)