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クィアのカナダ旅行記 / 水上文

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発行 / 柏書房 2025年6月10日 第1刷発行 四六判 / 216頁 日本の同性カップルが「難民認定」された国で、 わたしが手にしたたくさんの問い、そして言葉。 日本と違って20年前から同性婚ができて、「LGBTQ先進国」と言われるカナダ。先住民や有色人種への差別が残り、パレスチナ解放をめぐって揺れ動いてもいるカナダ。 二度の滞在をもとに、そしてバックラッシュが強まる日本の政治的状況を踏まえながら、その今を記録した著者初のエッセイ集。 この旅行記は、ひとりのクィアの経験を綴ったにすぎない。それでも、そのひとりの経験になんとか「言葉」を与え、分かち合うことを通じて、見えてくるものがあるはずだ。 (柏書房のサイトより) わたしが求めていたのは、優秀な成績をおさめることでも、すばらしい研究成果を出すことでもなくて、もっと単純なことだった。わたしは、自分が「このように」存在していることの意味を知りたかった。生きることをめぐる解きようのない問いを、言葉にして、誰かと共有したかったのだ。 ——プロローグ / p8より ニュースを目にしたのは、カナダから帰ってまだ1週間も経たない日のことだった。日本人の女性同士のカップルがカナダで難民認定された、と。(…) ニュースでは、彼女たちが同性愛者や女性であることによって、日本でいかに差別されてきたのかが語られていた。だから「日本政府や日本の人々に一石を投じたかった」のだと。50代と30代の日本人女性である彼女たちは、2023年秋に難民認定されたという。カナダ政府の移民難民委員会は、彼女たちの受けてきた扱いを「難民」と認定しうるほどに不当なものだと判断したのだ。 ——第2部 カナダ再訪 / p71より わたしたちはここにいる、わたしたちはクィアだ——でも、どうしたら伝わるだろう? 目の前に存在しているにもかかわらずしばしば「見えない」存在にされてしまう /「見えない」存在であることを強いられてしまう時、確かに「ここにいる」と、どうしたら伝わるのだろう。わずかな時間ではあるもののカナダに滞在している間、そして日本に帰ってきてからずっと、わたしは「見える/見えない」存在について考えているような気がする。 ——第2部 カナダ再訪 / p200より [目次] プロローグ 第1部 トロント・プライド  1 正義を今、求めてる——2023年のトランス・マーチ  2 自分の権利のためにマーチする必要があるか?   ——2023年のダイク・マーチ 第2部 カナダ再訪  1 再びカナダについて  2 トロント・スケッチ  3 ウィニペグ旅行⑴——赤いドレスとブリュワリー  4 ウィニペグ旅行⑵——人権ミュージアム  5 クィアのカップルセラピー  6 クィアのホームパーティー  7 クィアと空間の政治⑴——パレスチナ連帯キャンプ  8 クィアと空間の政治⑵   ——「ラファに手を出すな」集会  9 ここにも、そこにも、どこにでも エピローグ

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