おかえりはタックル号
発行 / 書肆侃侃房
2024年5月8日 第一刷発行
四六変 / 112頁
大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集
(書肆侃侃房のサイトより)
狼のようにこの夜を追ってゆく雨の輝かしい息づかい
ぼくがはじめて手紙を出した人 覚えてないけど生きていますか
悲しみがよく似合うのは不幸とは別問題の 肌をゆく水
ケトルから湯気たちあがるころあいに煮沸のリズムゆるやかになる
白湯を飲む朝の夫は触れがたし見えざる海を見る顔をして
カレンダーくれないかなあもう一つハローキティのカレンダーくれ
コメダからサンドイッチが来るまでを『家常茶飯』を読みつつ過ごす
マンゴーはやわらかな魚のにおい母と父とに人生がある
わかりたい孤独とわかりたくはない孤独があって太宰は後者
星の匂い あなたが生きているという果てしない落下とその過程
——本書所収の歌より
[目次]
服部真里子「すべての雪に新しい名を」
木下龍也「ひとりひとりぐらぐらしし」
橋爪志保「願いごと」
川村有史「植樹」
菅原百合絵「海を見る顔」
山川藍「ずっと家にいる 2023」
山下翔「ほんたうかなあ」
山階基「髪は煤ける」
上坂あゆ美「おしまいまで行く」
青松輝「別れの歌」
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