背を向けて歯軋り号
発行 / 書肆侃侃房
2024年11月16日 第一刷発行
四六変 / 112頁
大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集
(書肆侃侃房のサイトより)
狂うとき教えてほしいともだちと薔薇の迷路の行き止まりまで
九月はもうはじまっていて地面から高いところにある人の顎
嚙み殺される果実のように祈りのように眠りについて世界のなかで
旅先で困ったら駅ビルに行けば大失敗はしないと思う
天国の医者はだいたい藪だが良い笑顔をしている
意味を逸脱して音楽を聴きながらぼくはぼくからはみだしてゆく
はずかしい もうたたかいたくありません 穴があったら埋めてあげたい
頭蓋をひしめく折り鶴のようなものに火を放ったら斎藤茂吉
悪口を聞いてくれてどうもありがとうずっと街の立葵に見張られて
洋梨を置けば笑っているだけの神様のよう胡坐をかいて
——本書所収の歌より
[目次]
岡本真帆「夏の骨 風の高台」
永井祐「ピクチャーディス」
瀬戸夏子「わたしに黙って死体を隠して」
鈴木ちはね「AEON FOOD STYLE by daiei」
野村日魚子「医学」
阿波野巧也「祭りのあと」
鳥さんの瞼「変形」
染野太朗「ろくでもない」
手塚美楽「あなたがわたしにできることはなにもない」
くどうれいん「龍」
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