2024年10月22日 第一版発行
117mm×177mm
ほんの少し暗いところにいる詩を集めました。
昨年つくった『あの日流れた空気のきおく』と同じ製本です。
年に1回、10篇くらいを集めたこのかたちの詩集をつくれたらいいな、とぼんやり思っています。
(著者のInstagram投稿より)
暗いところでは
ひらいていても
閉じていても
同じことだから
——「みえない」より
分解は紺であり
知りたかった
線とせん
みえないけれどおもいます
——本書より
び、と呟いて
唇のうえと下が
触れあってふれた震えからなみだが溢れた
きのう、
雪が降ったあとの
山の、土は黒いと知りました
街にはひかり
ぜんぶがまぶしくて
溶けて、きえる
すきとおる液体が
曲線をなぜるように浸透して
わたしはさびしい、と知りました
——「私」より