訳者 / よこのなな
発行 / 花伝社
2022年6月20日 初版第1刷発行
A5変 / 176頁
「なりたい自分」を求めてSNSを彷徨う現代人を描く!
“多様”な人生が当たり前に映し出されるネット時代、「美しさ」「魅力」「欲望」はどこからきて、これからどこへ向かうのか?
スウェーデン発のグラフィックノベル
世界で最も読まれている作家の、「美しさ」をめぐる哲学的コミック!
(花伝社のサイトより)
つまり、セクシュアリティは、非常にたくさんのさまざまなモノを買うことによって、《心の奥深くにいる私を実現する》、つまり、消費財を幅広く選択することを通して自分を演じることから始まるプロジェクトになったのだ。
——レアのブサイクな目 / p47より
そして私たちは今この段階にいる 後期資本主義時代だ
愛を求めているわけでも、誰かとつきあうことに興味があるわけでも全然なかったとしても、セクシーである必要がある。なぜなら、《セクシーさ》は、パートナーを魅了するというその機能から自由になったかわりに、独自の価値をくっつけられてしまったから。その価値は、あなた自身のステータスを表わす。人としての価値と言ってもいい。
——レアのブサイクな目 / p51より
《美しい》は、どんどんと《ある絵に似ている》の類義語になっていった。つまり、あなたに固有の美しさ——それぞれの条件から見てそれぞれに美しいこと——よりも、理想像にどれくらい似ているか、ということの方が大事になったのだ。
——亡霊のような痕跡 / p75より
[目次]
鏡の前の女の子
レアのブサイクな目
亡霊のような痕跡
白雪姫の母
暴君のような絵
参考文献
訳者解説